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2013/06/17

【シンプレクス・ホールディングス】株主総会(MBO提案の背景、中長期的な飛躍への決意)

| by:サイト管理者



2013年6月16日(日)、シンプレクス・ホールディングスは、ホテルオークラ東京(本館1階 平安の間)において、第16期 定時株主総会を開催しました。雨の中、およそ400名の株主が来場、今回は、第16期の事業報告、議案の決議もさることながら、重要な事象の報告として、6月13日(木)に発表された「MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ」、翌14日に発表された「MBOの実施について」に関する背景、取締役会の賛同理由、公開買付けの公正性担保措置にかかる検討プロセス、MBOの枠組みと応募手続きなどについて説明、株主からの多岐にわたる意見や質疑への応答が行われました。


また、株主総会後の懇親会では、シンプレクス・ホールディングス代表取締役社長 金子 英樹 氏より、会社設立から15年間の軌跡を振り返り、11年間にわたる株主への謝意、そして、今回の「MBOの提案」に至った背景と金子氏自身の考え、クライアント・社員への想い、中長期的な飛躍に向けた決意が語られました。




最先端の金融業務知識、金融工学、テクノロジーを駆使した金融ソリューション・サービスを提供し、最高益を達成した2010年3月期を境に非常に厳しい経営環境にさらされたという直近の3年間。抜本的な構造改革を実現しない限り今後の継続的な成長はきわめて不透明と判断、上場会社として株主の期待に応えながら、かつ、飛躍に向けたチャレンジに取り組むことの難しさについて触れる一方、足元の厳しい市場環境を乗り越え、将来のブレイクスルーに向けた施策を迅速かつ大胆に実施していくために伴うリスクテイクを担うことを選択したという今回の「MBOの提案」。
業界をリードしてきたシンプレクス・ホールディングスの今後の取組みに注目したいと思います。

グッドウェイ:コラム
金融業界を取り巻くIT・設備投資のマーケットは、これまで金融機関自らの先行投資により収益を生み出すこと・業務を整備することを前提にインフラ投資が進められてきました。しかし、既に提供されているサービスは利用者メリットの追求と厳しい競争により低料金化が進む一方、サービスの安定的かつ健全なオペレーションへの要求が高まる中、金融機関自らが単独でスクラッチから新しいサービスの立ち上げにチャレンジするというリスクテイクの機会は低迷している状況にあります。
一方、金融サービスを含む利用者との接点や利用シーンはスマートフォンの登場と浸透により劇的に変化するパラダイムシフトの中にあり、数々のベンチャー企業が、今はまだ見えない・気づかれていない付加価値の有機的な結合・提供を目指して積極的に取組んでいます。リスクテイカーのポジショニングと展開へのアプローチに、変化が起きているといえます。
金融は「経済の潤滑油」。サービスの垣根を越えて、金融インフラと異業種サービスとの融合を加速し、より便利で豊かさをもたらすサービスの創造・共存共栄のエコシステムの実現を通じて、業界全体のボトムアップと新しい世界への飛躍を目指す取組みに期待したいと思います。


(取材・撮影・記事・編集/制作:藤野 宙志 )


06:05 | 特集:金融・IT業界向け
 

 

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