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2016/06/01

【日立ソリューションズ】パーソナルデータの安全な活用を支援する匿名化ソリューションを提供開始~データの利用価値を保持したまま、高い匿名性を実現

| by:ウェブ管理者
 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:柴原 節男/以下、日立ソリューションズ)は、企業が収集・蓄積している個人に関する情報(以下、「パーソナルデータ」)の安全な活用を支援する「プライバシー情報匿名化ソリューション」を6月1日から提供開始します。
 これにより、企業は、プライバシー侵害のリスク評価に応じて、ビッグデータの中で価値があると考えられているパーソナルデータの利用価値を保持したまま、高い匿名性を実現できるようになり、新ビジネスの創出や社会課題の解決にデータを積極的に活用することが可能となります。
 本ソリューションは、パーソナルデータから個人が識別されるリスクなどを評価する支援サービスと、株式会社日立製作所が開発した独自技術に基づくk-匿名化*1を採用したデータ匿名化ソフトウエアを提供することで、企業の幅広い分野でのパーソナルデータの安全な活用を支援します。

■ 活用事例
企業が保有するビッグデータの中から、パーソナルデータを匿名化することで、これまで困難だった企業間のデータ共有が行いやすくなります。例えば、商品メーカーが、小売量販店で蓄積された販売実績データだけでなく、購入者に関するさまざまな属性情報も併せて入手することで、新たな商品やサービスの開発、マーケティングに利用することができるようになり、競争力強化を図ることができます。

■ 背景
2015年9月に成立した個人情報保護法の改正法に盛り込まれた「匿名加工情報」*2の規定によって、企業は、パーソナルデータを個人が特定されないようにデータ加工処理することで柔軟に活用することができるようになります。2017年9月までに予定されている改正法の施行を見据え、多くの企業でさまざまなパーソナルデータの利活用の取り組みが増えていくことが予想されます。
 ただし、このようなデータ活用においては、匿名化されたデータから個人が再識別されることによるプライバシー侵害のリスクを考慮する必要があります。氏名などの一部の情報を削除するといった単純なマスキングなどだけではリスクを十分に低減できず、より高度な匿名化技術が必要になります。
*1: k-匿名化とは、特定の個人の識別を困難にするためのデータ加工方法のひとつ。対象となるデータ内に、同じ属性値を持つデータがk件以上存在する(k-匿名性を満たす)ようにデータを変換することで、個人が特定される確率をk分の1以下に低減させることができる。株式会社日立製作所は、データの利用価値を維持することに特徴があるk-匿名化技術を開発した。
*2: 特定の個人を識別することができないように個人情報を加工して得られる個人に関する情報
であって、復元することができないようにしたもの。(個人情報保護法の改正法 第二条で規定)


原文はこちら
http://www.hitachi-solutions.co.jp/company/press/news/2016/0531.html

18:01 | IT:一般
 

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