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2023/12/31

【FinGATE(平和不動産)】FinGATE Campus 第7回「フィンテックトレンド2024」を開催!

| by:サイト管理者
【FinGATE(平和不動産)】FinGATE Campus 第7回「フィンテックトレンド2024」を開催!

 2023年12月25日(月)、平和不動産は東京の金融街「日本橋兜町・茅場町」に位置する金融インキュベーション施設「FinGATE KAYABA」にて、FinGATE Campus 第7回セミナー「フィンテックトレンド2024〜未来の金融に確実なコトと不確実なコト〜」を開催した。「FinGATE Campus」は、2022年10月から始動したコミュニティで、起業家や金融スタートアップなどに関心のある方々を対象としたセミナーや交流会を定期的に開催している。

 今回のセミナーでは、フィンテックや金融トレンドに精通した専門家たちを招き、フィンテック動向や予測に関する講演が行われた。先の見えない時代において、確固たる道はなく、地図も存在しないが、各分野に精通した専門家からの現状分析や予測を通じ、より明確な方向性を模索する機会が提供されたため、参加者にとって貴重な学びの場となった。


 全体の司会は品田 真季氏(freee 広報)が務めた。オープニングでは、中島 優人氏(平和不動産)が登壇し、FinGATEの概要や今後の展開について説明した。

 本編では、合計7つの講演が行われ、前半は、以下の2名による講演があった。

 関口 諒 弁護士からは『フィンテック領域において2024年以降に注目すべき法令改正の動向』と題して、ステーブルコイン規制、前払い式支払い手段の改正に関するポイント、不動産セキュリティートークンの金融法適用、金融サービスの提供に関する法改正によるエンベデッドファイナンスの促進について解説した。さらに市場制度ワーキンググループとデジタル分散型の研究会の活動内容についても紹介した。

 平野 奈月氏(アイスマイリー)からは『フィンテック × AI 最新動向をAIsmileyがご紹介!』と題し、金融業界における生成AIの最近の進展を紹介した。銀行、保険、証券など多岐にわたる分野で、文書作成、チャットボット、翻訳などの用途にChatGPTを含む生成AIが積極的に採用されており、これらの技術が業務の効率化や生産性の向上に大いに貢献していることを伝えた。今後は生成AIと他の技術を組み合わせた新しい製品の普及がさらに進む可能性を主張した


 中盤は以下の3名による講演が行われた。

 成本 治男 弁護士(TMI総合法律事務所 パートナー弁護士)からは『国内外のRWAトークナイゼーションの事例とトレンド』と題して、リアルワールドアセット(RWA)のトークン化、セキュリティトークン、裏付け資産を持つ暗号資産、および規制の対象外のトークン化商品についての解説があった。特に裏付け資産を持つセキュリティトークンやNFTなどが一般消費者に魅力的で、広範な採用への流れを生む可能性があることや、銀行によるステーブルコインの提供の重要性について解説した。

 Chang Li氏(Plug and Play Japan VP, Fintech/Insurtech、Fintech協会 理事)からは『波瀾万丈の2023 Insurtech振り返りと2024の注目領域予測』と題して、 AIによる保険の電話販売、オンライン保険販売の挑戦、Insurtechの投資トレンドなどを取り上げた。さらに、日本の保険市場の成長と、日本のスタートアップエコシステムの課題についても語った。

 平瀬 錬司氏(サステナブル・ラボ 代表取締役CEO、サステナビリティデータ標準化機構 代表理事)からは『すべての経済活動を、SXする』と題して、特に非上場企業や中小企業がサステナビリティに焦点を当て、それを自社の経営戦略に組み込むことの重要性を強調し、この取り組みによって、地域社会への貢献や新たな社会的価値の創出が促進されると指摘した。


 終盤は以下の2名による講演が行われた。

 藤井 達人氏(みずほフィナンシャルグループ デジタル企画部 執行理事 デジタル企画部 部長、日本ブロックチェーン協会 理事)からは『2024年 AIで変わる金融業界』と題して、2023年のAIの進展や将来のフォーカスポイントについて言及し、2024年にAIが金融業界にもたらす可能性として、社内データとの連携、社外データとの連携、データ監視と品質、顧客サービスへの応用、責任あるAIの重要性を主張した。

 桜井 駿氏(デジタルベースキャピタル 代表パートナー)からは『フィンテック関係者必見の産業DX3選(不動産・建設・一次産業)』 と題して講演が行われた。不動産業界では不動産取引の電子化が進むこと、API連携による情報交換やデータ活用が進展すること。建設業界では時間外労働規制の撤廃、電子請求書の導入、環境対策の重要性が注目されること。水産業界では漁業法の改正とデータ活用が進み、AIを活用した漁獲報告アプリの開発が行われることを情熱的に語った

 クロージングでは、再び品田 真季氏(freee 広報)が登壇し、来場者への感謝の言葉を述べた後、阿部 一也氏(フィンテック養成コミュニティ)と共に今後のイベントの予告や後援団体のイベントを紹介した。

 

 全てのプログラム終了後、岸 和良氏(住友生命 エグゼクティブ・フェロー、デジタル共創オフィサー、デジタル&データ本部事務局長)からの来賓挨拶が行われた。さらに、西井 健二朗氏(セブン銀行 執行役員 金融戦略推進部担当兼セブン・ラボ部長、Fintech協会 理事)からの来賓挨拶と乾杯が行われた。

 その後、登壇者と参加者はネットワーキングを通じて交流した。この交流の時間は、参加者にとって有意義な情報交換の機会となり、新たなつながりや知見を共有する場となっていた。


 FinGATE Campusは今後も引き続きセミナーを活発に開催する予定である。 次回のセミナーは「日本文化アセットのRWA展望」と題して、Web3のリアルワールドアセット(RWA)をテーマに2024年1月9日(火)に開催される。 このイベントに関する詳細情報はFinGATE Campusのウェブサイトで確認できる。 興味のある方は、ぜひウェブサイトを訪れてみてほしい。






10:33 | 写真:金融・IT業界向け




 

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