アジアNo.1のインキュベーターを目指すサムライインキュベートは、日本、イスラエルそして世界をつなぐハブとなるべく「Samurai House in Israel」を経済などの中枢都市テルアビブに2014年に開設。イスラエルのベンチャー/スタートアップ企業への投資やメンタリングのほか、文化交流を目的としたミートアップイベント(Samurai Night)の開催など、両国の起業家・行政・投資家をつなぎ情報発信を行っている。
2015年2月2日(月)、グッドウェイは、同社 Operation Manager 安藤 庄平氏を訪ねた。
(以下、写真左が安藤氏。写真右はスタートアップ企業watermelon社の創業メンバー)
サムライインキュベートはこれまでにも米国やアジアなど様々な都市で海外イベントを主催してきた中で、海外進出の最初の拠点としてイスラエルを選択。開設した「Samurai House in Israel」は、テルアビブ中心街で便利なロスチャイルド通り沿いにあり、さまざまな勉強会のほかケンダマナイトなど、日本らしさを演出した飾りや文化で世界から来た人をもてなす憩いの場を提供している。
安藤氏によると、世界の最先端企業の研究開発組織が集積し、米国市場をはじめ世界中で上場しているイスラエル企業は多数ある中、ヨーロッパやアメリカはもちろんのこと、既に韓国や中国からのアクセスは多数見られるが、日本はまだまだ大きく出遅れているという。日本に対してはとても友好的で寿司やアニメなど人気もあるそうだ。
(以下、安藤氏と並ぶのは、イスラエルのスタートアップ支援企業STARTUP EAST社のCOO)
今後、足元では、モバイルやIoT(Internet of Things)などICT(Information and Communication Technology)関連のスタートアップ企業を中心に、創業の最初期にあたるシードステージの企業30社ほどに投資をしていく予定。イスラエル国内のスタートアップ企業数は数千社にのぼるとも言われており、日本との将来のビジネスコラボレーションに向けたポテンシャルはとても高いと見ているという。
日本を元気にするため、そして、世界中の社会問題や課題の解決に向けたビジネス創出を通じて世界中の雇用を生み出し、経済と平和に貢献していきたいと語った安藤氏。今後のサムライインキュベートの取組み、イスラエル企業と日本企業のコラボレーションの行方に注目したい。
<イスラエル各地を巡って>
イスラエルは金・土が週末(日~木がビジネスデイ)。主な公共交通手段はバスとタクシー(地下鉄は無く、鉄道を利用することも少ない)。多くの他国と隣接する地域がら、イスラエルでは男女ともに兵役の義務があり、国境の警備、入出国時のセキュリティなど厳格な姿勢と国民ひとりひとりの意識が高く、想像以上に安心して過ごすことができる。
欧米企業との最先端分野で培われたイスラエル企業の技術や発想、小さな国であるがゆえにグローバル市場に目を向けて取り組む強いパッションが、日本のイノベーション/新産業創出につながることを期待したい。
◎エルサレムの街並み(ユダヤ教をはじめとする聖地、旧市街の街並みは歴史を感じさせる。)
◎死海の様子(対岸に見えるのはヨルダン、狭い国土でありながら、さまざまな顔を持つイスラエル。) ◎テルアビブの様子(政治、経済、文化の中枢機能を持つ地中海沿いの大都市。多様な人種と文化が融合する国。)
◎(ご参考)その他の開催レポート
(取材、撮影、記事、編集:藤野 宙志 @株式会社グッドウェイ )