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2014/06/09

【IIJ】国際石油開発帝石株式会社様がIIJサービスの導入により、日本から北米・中南米までグローバル拠点を結び、ITガバナンスを実現

| by:ウェブ管理者
石油・天然ガス開発事業を国内外で展開する国際石油開発帝石(以下、INPEX)は、欧州・米州の海外事務所でのIT基盤整備及びユーザサポートに課題認識を持っていた。そこで、IIJグループが米国内で展開しているクラウドサービス「IIJ GIO USサービス」、国際インターネットVPNサービス「Net de! World」、「日英エンドユーザサポート/ヘルプデスク」などを導入。欧州・米州事務所のIT基盤強化とユーザサポート強化を開始した。

導入前の課題
欧州・米州の海外事務所では、事務所ごとに分断されたITインフラがグローバル連携のネックに
石油・天然ガス開発事業を国内外で展開し、エネルギーの安定的かつ効率的な供給の実現を社会的使命とするINPEXは、『INPEX中長期ビジョン』を策定し、今後の持続的成長を遂げるための成長目標と重点的取り組みを定めた。INPEXの情報システム部門でもグローバルIT戦略を策定し、その実現に向けた活動に注力している。同社の李仁成氏は、次のように語る。

「私たち情報システム部門は、現在大きく3つの目標を掲げています。それは、最新ITによる効率的なワークスタイルの実現、グループ全体を一体化したコラボレーションの促進、グローバル市場での競争優位性を高めるためのオペレーション力の強化です」

この施策を推進する上で直面したのが、海外事務所のIT環境の向上とITガバナンスの徹底である。「従来、北米・中南米及び欧州の各事務所は、それぞれ個別にシステムを設計・構築していたため、構成にばらつきがありました。そのため、グローバルでのITガバナンスを徹底できずにいたのです」と語るのは、同社の石川寛享氏だ。

同社の小野貴史氏も、このように言葉を続ける。「例えば、欧米にある海外事務所にはITのスタッフがおらず、日本本社のヘルプデスクにサポートを頼っているのですが、時差の関係もあって対応は半日以上も遅れてしまうことも多々ありました。また、海外事務所から人事や経理など本社側のシステムにアクセスができず、拠点間のコミュニケーションもメールや電話などで行っていて、非効率でした」


選定の決め手
きめ細かい意思疎通が可能な、日本ベンダーならではの安心感
欧州・米州拠点へのITガバナンスの徹底と現地社員の利便性向上を目指し、同社は2012年11月、本社と北米・中南米地域及びロンドンの海外事務所の間をシームレスに結ぶネットワークインフラの検討を開始した。「米州域をカバーするデータセンターを設置し、本社と広帯域回線で接続。そのデータセンターの配下に、北米・中南米エリアの各事務所のシステムを統合していくというのが基本構想です」(小野氏)。

ただ、中南米の各国は言語や文化、政情などが大きく異なっており、現地ベンダーを自らコントロールしながらインフラを構築するには、相当な困難が予想された。そこで同社がパートナーに選んだのが、グローバル展開に実績があったIIJである。

「きめ細かい意思疎通を日本語で行える面で、海外ベンダーよりもグローバルITサービスを提供している日本ベンダーの方が安心できます。特にIIJは欧州において、日本企業の海外展開を支援した実績があり、そのノウハウや人的リソースは、当社のグローバルIT戦略をしっかり支えてくれるという安心感がありました」(李氏)。

また、オンプレミスではなくクラウドベースで様々なソリューションを導入できることも、同社がIIJを高く評価したポイントだ。「私たちにとって今回のインフラ構築は大きな構想を思い描きつつも、手探りな部分が多く、可能な限り初期投資を抑えたいという思いがありました。そうした要件に親身に応えてくれたのがIIJだったのです」(石川氏)。

こうして同社は2013年2月、IIJグループが提供する国際インターネットVPNサービス「Net de! World」、「IIJ GIO USサービス」、「日英エンドユーザサポート/ヘルプデスク」といった、一連のグローバルサービスの導入を決定したのである。


導入後の効果
ITインフラのガバナンス統合と、即時サポート体制を実現
「IIJグループによるグローバルサービスは、期待どおりに現地ベンダーとうまく協調し、インフラ構築をサポートしてくれました。おかげで、2013年12月に本社から北米・中南米までシームレスに結んだネットワークによるグローバルITガバナンスと全体最適化を実現しました。ADサーバをはじめ、現地ビジネスの効率的な運営を支える戦略的なITシステムを一元的に展開していくための準備が整いました」と石川氏は手応えを感じている。

現地海外事務所に駐在する社員たちからも好評を得ている。「『海外事務所から本社側のシステムが、直接利用可能になった事は非常にありがたい』といった声が、私たちの元にも寄せられています」(小野氏)。

また、この成果を踏まえて同社は、欧州・中東・中央アジアの海外事務所をシームレスに結ぶグローバルITインフラも2014年度内に完成させる計画だ。「私たちの取り組みは、まさにこれからが本番。Web会議やインスタント・メッセージ、社内ソーシャルなど、全社的なユニファイド・コミュニケーションやナレッジ共有といったサービスを、新たなインフラの上で積極的に展開していきたいと考えています。IIJには引き続き、より良い提案とサポートを期待しています」と李氏は語る。次のフェーズに突入したINPEXのプロジェクトを、IIJは今まで以上に強力に支えていく構えだ。


原文はこちら
http://www.iij.ad.jp/svcsol/case/inpex.html

17:01 | IT:一般
 

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