2017年3月17日(金)、GAIN Capitalは、マンダリンオリエンタル東京(三階 リンデンルーム)において、「GTX東京サーバー設置記念パーティー(GTX Tokyo Matching Engine Launch Reception)」を開催した。
当日は、GAIN Capitalの法人向けECN(Electronic Communications Network)であるGTXのマッチングエンジンの運用を東京(TY3)データセンターで開始することを記念して開催され、GAIN Capital本社の経営トップCEOを含む3名の幹部が来日し、クラシック演奏が迎える中、多くのFX業界の関係者が訪れた。
冒頭に、百瀬 茂氏(ゲインキャピタル・ジャパン 代表取締役)より開催の挨拶。参加者へのお礼の言葉と共に、米国で1999年に設立され、2009年に東京へリテールビジネスで進出、2013年から法人部門を立上げ法人ビジネスとなるGTXの提供を始めた同社の取り組みを紹介。IT化が進む金融業界の中でECNの果たす役割は高まっているとし、全世界の流動性を供給すべく、NewYork-NY4から始まり、London-LD4の開設に続き、今回、Tokyo-TY3でのサービス提供を開始することを発表。来日した経営幹部3名を紹介した。なお、この日の進行は深田 菜々子氏(ゲインキャピタル・ジャパン コマーシャル ビジネス グループ シニア・ディレクター)、通訳は久保 待香氏(ゲインキャピタル・ジャパン GTX シニア・セールス)が務めた。
Opening Remarksでは、Glenn Stevens氏(CEO, GAIN Capital)が登壇。参加者へのお礼の言葉と共に、同社の過去20年のこれまでのM&Aヒストリー(OEC Futures、GFT markets、Daniels Trading、Galvan Research、City index)を紹介。その上で、現在の業務として、リテール(Forex.com)、先物(GAIN Capital Futures)、法人(GTX)、国際決済(Foreign Exchange.com)を挙げ、世界各地の主要拠点および概要(取引量、グローバル市場、リテール顧客数、従業員、パートナー)やフォーチュン誌で最も急成長している企業44位に選ばれたことを披露。そして今回のメインテーマであるGTXマッチングエンジンを新たにTokyo-TY3に設置し、より良い流動性の提供に向けて貢献していきたいと抱負を述べた。
続いて、Vincent Sangiovanni氏(CEO, GAIN GTX)より挨拶、乾杯の発声が行われた。
乾杯後は、しばし、料理と食べ物を手に、久しぶりに再会するFX業界の関係者同士の歓談や、来日した幹部との挨拶などネットワーキングが行われた。
パネルディスカッションでは、Glenn Stevens氏、Vincent Sangiovanni氏に加え、Steve Reilly氏(Managing Director Global Head of Liquidity, GAIN GTX)をスピーカーに迎え、百瀬 茂氏がモデレーターを務め、日頃から頂いているご意見ご質問に対して、FX業界を取り巻く環境や同社が手掛けるビジネスについて紹介。
①米国FXCM全顧客の引き継ぎについて
「米国でのFXリテール取引シェアが約60%となり、圧倒的な地位を築いたアドバンテージを米国以外の海外市場でも生かしていきたい。」(Glenn Stevens氏)
②GTXの特徴について
「高度な技術を内製化している強みに加え、中央清算者(JP Morgan、Citibank、UBS)の存在により、自らPrimeBrokerと契約している大手ユーザー(GTX Prime Client)からGAIN Capitalの信用供与による中小ユーザー(GTX Direct Client)にまで幅広いクライアントへの流動性を提供することでユーザーとリクイディティープロバイダーの垣根を無くし、GTXがハブとなり全てのユーザー同士およびリクイディティープロバイダーとの円滑な取引を実現しています。」(Vincent Sangiovanni氏)
③ボラティリティのマネジメントとユーザーへの貢献について
「スイスショックでは大きな損失を出す事業者が相次ぐ中、GAIN Capitalではティックごとに市場リスクとクレジットリスクをリアルタイムでモニタリングを行い、ストレステストを重要視しシナリオ分析や統計分析を実施しているほか、リスク管理部門の責任者を取締役とするなど組織的に経営が一丸となって取り組んでいます。」(Glenn Stevens氏)
「GAIN Capitalによる信用供与で、GTXには多様なユーザーが参加することが出来ます。またグローバルで潤沢な流動性にアクセスすることで、ヘッジやトレーディングを目的とするユーザーに、安心かつ安全な取引が出来る場を提供しています。世界の取引量トップ15社のうち、3分の2は日本のオンラインブローカーであり、今回のTokyo-TY3の新設により瞬時に世界の流動性にアクセスしてもらえるようにすることを日本におけるGTXの社会的使命とし、貢献できるよう取り組んでいきたい。」(Steve Reilly氏)
最後に、トランプ政権による影響と米国での見方についてGlenn Stevens氏より私見を披露、参加者との今後のパートナーシップへの期待とお礼の言葉で締め括った。
パネルディスカッション後、再び懇親会とクラシック演奏が行われ、百瀬氏による閉会の挨拶、最後に記念撮影。
GTX(A unified solution to fragmented FX markets)provides institutional investors a way to participate in online currency and commodity trading.
激動する世界情勢と国際金融市場において、グローバルレベルで規模を拡大しサービスのラインナップを拡充しているGAIN Capital。同社では、M&Aやフィンテックの活用をはじめ、ITを駆使した新規事業への取組みにも力を入れているという。今後の同社の展開に注目したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )