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2020/10/09

【日本政策投資銀行】事業承継の課題解決に向けた新しいファンド運営会社の設立について~日本初、全国を対象として、「サーチファンド」モデルの投資事業を開始~

| by:ウェブ管理者
 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)、株式会社日本M&Aセンター(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三宅卓)およびキャリアインキュベーション株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:荒井裕之)等は、国内の中小企業の後継者不在等の課題解決を目的とした、新しいかたちのファンド運営会社として株式会社サーチファンド・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊藤公健、以下「当社」という。)を設立しました。

 DBJは、事業会社や地域金融機関等と連携しながら企業の事業承継に向けた取り組みを幅広く支援してきました。本件は、特に地方の中小企業において、後継者不在の問題が深刻化している昨今の状況を踏まえ、経営者の世代転換と企業の再成長を実現するために、当社を設立したものです。

 当社は、日本で初めて、全国を対象として、「サーチファンド」モデルの投資を行うファンド運営会社です。個人が中小企業を承継して経営者となる「サーチファンド」(注1)の普及を推進することを目的として設立しました。サーチファンドは、1980年代に米国のビジネススクールの卒業生から始まった仕組みであり、米国では300件以上の投資実績があることに加え、欧州等にも広がりを見せており、若手の経営者層の拡大に貢献しています。日本では未だ事例が少ないながら、新しいかたちでの中小企業の事業承継への解決策として注目を集めつつあります。

 当社は、サーチファンドの普及を通じて、多くの優秀な人材が中小企業を承継し再成長させることによって、中小企業の事業承継問題の解決や経営人材の育成を促進し、日本企業の競争力を強化することを目指します。当社が運営する第1号ファンドの組成は2020年10月~11月頃を予定しています。

 本ファンドに対する出資は、中小企業の事業承継を契機とした若手経営人材の派遣等による経営革新を支援するものであり、DBJの「特定投資業務」の一環である「DBJイノベーションエコシステム活性化ファンド」を活用し投資を実施する予定です。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様および社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

(注1)サーチファンドとは、サーチャーと呼ばれる個人が中小企業をM&Aして、自ら経営者として企業の再成長を実現させる仕組みです。サーチャーは、まずM&A候補企業の発掘/選定(=サーチ活動)に必要な少額の活動資金を投資家から調達し、投資先企業が見つかった段階でM&A資金を調達する二段階目の資金調達を行います。当初の資金調達額を抑えるこの仕組みにより、実績の少ない若手経営者候補もM&Aを目指すことができ、投資家からみると低リスクで優秀な人材と投資先にアクセスできる可能性を得ることができます。


原文はこちら
https://www.dbj.jp/topics/dbj_news/2020/html/20201009_202912.html

15:04 | 金融:銀行
 

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