2013年11月22日(金) ~24日(日)、中国の上海エグジビジョンセンターにおいて、中国で最も影響を受けたマネーショーと賞賛されるマネーフェア 「第11回上海金融博覧会」が開催された。今回、売買シグナル配信サービス「TOPSCOLA」や、その進化形である選択型自動売買サービス「TOPSCOLA-Auto」などを提供する株式会社オスピス 瀧澤 雅希 氏が現地を訪問、同氏の現地視察レポートとして博覧会の模様をお届けする。
【 写真① 】 ひょんなことから中国・上海の金融フェアを見学することになった。「上海理財博覧会」、英語では「Money Expo Shanghai」となろうか。今年で11回を数えるという同イベント(以下、「上海マネーエキスポ」)について簡単に紹介させていただく。
「写真② 】 上海の中心に位置する「上海展覧センター(上海展覧中心)」。旧ソビエトが寄贈したという崇高な建物が会場であった。現地の事情に詳しい人によると、この手のイベントではダントツで中国最大級とのこと。ちなみに毎年11月に開催されるとのことだが、「上海蟹」の食べ頃と重なるのも偶然ではないようだ。
「上海マネーエキスポ」は、2013年11月22日(金)~24日(日)までの3日間開催され、筆者は11月22日(金)の早めの時間に訪問した。いわば「一番閑散であろう時」に訪問したわけだが、会場はすでに溢れんばかりの人々でごった返していた。バスが何台も連ねてやってきて「オバチャン」がぞろぞろ降りて来たりする。おおよそマネーエキスポに不似合いに映ったのだが、実は彼女らが「金(GOLD)」のバイヤーだったりするらしい(先物かな?現物かな?)。
【写真③】 さて、会場は入口近くのメインスペースには主に銀行、奥から2階にかけてFX系のブローカー、更に貴金属系のブローカーがブースを構えていた。また、会場内外で通りかかる人にパンフレットを配り、名簿の記入を熱心にアプローチしていた。「不招請勧誘」の我国とは大きな違いなのだろう。
【写真④】 聞けば昨年に比べ、FX系のブローカーと貴金属系のブローカーのブース出展が急増したという。FXはいわゆる「規制前」という建前ではあるが、事実上「金融商品」として地位を確立しつつあるのかもしれない。時間の関係もあり、結果的に「ブースを見て回っただけ」ではあったが、少なくともそういう「勢い」みたいなものを、強く感じた。
【写真⑤】 続いてその晩は、中国で有名なFXポータルサイト主催のパーティに呼ばれた。毎年上海マネーエキスポに合わせて開催する「ブローカーズ・アワード(Brokers-Award)」、つまり人気FXブローカーの表彰式ということらしい。
【写真⑥】 主催側より「日本のFXの歴史、現状を話して欲しい」という依頼をいただいたので、僭越ではあるが20分ほどマイクを持たせてもらった。
1998年にFXが始まったこと、電話営業、電話取引の時代からオンライン取引の時代へ、世の中の認知が高まるに連れ発生した問題、2005年の法令施行、業界全体の成長、規制、価格競争、新しいサービス…。筆者は業界の黎明期から関わっていたので、自分が見て感じてきたことを振り返るように、話をさせてもらった。
多くの聴衆は中国人であろうし(チョットくらいトチっても日本語だからわかるまいという邪な心)、同時通訳の方とリハーサルもさせてもらったおかげでまったく緊張もせず、のびのびと(勝手気ままに!?)語らせていただいた。
今回の訪中で感じたことは、ちょうど我国のFX改正金先法が施行になる直前頃に似た、「勢い」や「可能性」だ。
ただ時代がそのまま、その頃にタイムスリップというわけでもなかろう。中国のFX業界自体は若干未熟かもしれないが、すでに最新鋭のインターネット技術やツールの一部または多くを手に入れているわけで、まるで2004年頃の日本のFX市場に、現代のツールや考え方が同居しているような、奇妙な感覚を覚えた。
最後に、稚拙な文章にご容赦いただき、最後までお目通しいただき感謝申し上げ、終わりとしたい。
(写真・記事提供: 株式会社オスピス 瀧澤 雅希 氏 / 編集・制作: 柴田 潔)