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2016/01/20

【日本IBM】IBM、2015年度第4四半期および2015年度通期の連結決算を発表

| by:ウェブ管理者
[米国ニューヨーク州アーモンク 2016年1月19日(現地時間)発]

IBM(NYSE:IBM)は、2015年度第4四半期の連結決算を発表しました。2015年度第4四半期の継続事業による潜在株式調整後の1株あたり利益は、前年同期から17%減の4.59ドルとなりました。また、営業ベース(非GAAP)の継続事業による潜在株式調整後1株あたり利益は、前年同期の5.81ドルから17%減の4.84ドルとなりました。なお、当第4四半期の継続事業による潜在株式調整後の1株あたり利益は、前年のSystem x事業売却益により20ポイントの影響を受けています。

会長、社長兼CEOのジニー・ロメッティは、次のように語っています。「当社は引き続き、より高い価値を提供する企業への変革について著しい進展を遂げています。2015年にクラウド、アナリティクス、モバイル、ソーシャル、セキュリティーといった重点事業分野は前年比26%増の290億ドルの収益を上げ、IBMの全収益の35%を占めるまでになっています。当社は既存のポートフォリオを強化する一方、Watson Health、Watson Internet of Things、ハイブリッド・クラウドなどの新たなビジネスに積極的な投資を行いました。コグニティブ・ソリューションの提供、およびクラウド・プラットフォーム企業への変革を続けている当社は、お客様に大きな価値を提供し、株主の皆様には資本を還元していきます。」

当第4四半期の継続事業による純利益は、前年同期の55億ドルから19%減の45億ドルとなりました。営業ベース(非GAAP)の継続事業による純利益は、前年同期の58億ドルから19%減の47億ドルとなりました。なお、営業ベース(非GAAP)の純利益には、前年のSystem x事業売却益による19ポイントの影響が及んでいます。

当第4四半期の継続事業による総収益は221億ドルで、前年同期の9%減(為替変動の影響を調整すると2%減)となりました。

第4四半期のGAAPベースおよび営業ベース(非GAAP)の調整
2015年度第4四半期の営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の利益には、1株あたり0.25ドルの費用が除外されています。この内訳は、購入済無形資産の償却およびその他の買収関連費用としての1株あたり0.11ドルと、主に市場の業績に関連した年金資産および負債の変更に伴う退職関連費用である1株あたり0.14ドルです。

2015年度通期の営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の利益には、1株あたり1.32ドルの費用が除外されています。この内訳は、購入済無形資産の償却およびその他の買収関連費用としての1株あたり0.57ドルと、主に市場の業績に関連した年金資産および負債の変更に伴う退職関連費用である1株あたり0.75ドルです。

戦略的分野
クラウド、アナリティクス、エンゲージメントという当社の戦略的分野の取り組みによる収益は、前年同期比で10% 増加(為替変動の影響を除外すると16%の増加)しました。また年度累計では17%増(為替変動とSystem x事業売却の影響を除外すると26%増)の289億ドルとなり、IBMの連結ベース総収益の35%を占めるまでになりました。

2015年度通期のクラウド(パブリック、プライベート、ハイブリッド)の総収益は、43%増(為替変動とSystem x事業売却の影響を除外すると57%増)の102億ドルでした。クラウド総収益のサブセットであるaaS(as-a-Service)で提供されたクラウドの収益は50%増の45億ドルで、当第4四半期における年間実績値(ランレート)は、前年同期の35億ドルから増加して53億ドルとなりました。ビジネス・アナリティクスの収益は、7%増(為替変動の影響を除外すると16%増)の179億ドルです。モバイルによる収益は3倍以上、セキュリティーの収益は5%の増加(為替変動の影響を除外すると12%の増加)となりました。

地域別業績
南北アメリカ地域の当第4四半期の収益は103億ドルで、前年同期比8%減(為替変動の影響を調整した場合は4%減)となりました。欧州/中東/アフリカ地域の収益は73億ドルで、前年同期比9%減(同1%増)となりました。アジア太平洋地域の収益は、前年同期比10%減(同3%減)の44億ドルでした。BRIC諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)における収益は会計報告ベースで21%減(為替変動の影響を調整した場合は11%減)でした。

サービス
当第4四半期のグローバル・テクノロジー・サービス部門の収益は7%減(為替変動の影響を調整した場合は1%増)の81億ドルとなりました。グローバル・ビジネス・サービス部門の収益は10%減(為替変動の影響を調整した場合は4%減)の43億ドルとなりました。

2015年12月31日時点での推定サービス受注残高は、為替変動の影響を調整した場合、前年同期比1%増の1,210億ドルとなりました。

ソフトウェア
当第4四半期のソフトウェア部門の収益は、前年同期の11%減(為替変動の影響を調整した場合は6%減)の68億ドルとなりました。

WebSphere、Information Management、Tivoli、Workforce Solutions、Rationalの各製品を含む主要なミドルウェア製品全体の収益は49億ドルで、前年同期比10%減(為替変動の影響を調整した場合は6%減)となりました。オペレーティング・システムの収益は5億ドルで、前年同期比12%減(為替変動の影響を調整した場合は7%減)でした。

ハードウェア
当第4四半期のシステムズ・ハードウェア部門の収益は総額で24億ドルとなり、前年同期比1%減(為替変動の影響を調整した場合は3%増)でした。

System zメインフレーム・サーバーによる収益は前年同期比16%増(為替変動の影響を調整した場合は21%増)となりました。当第4四半期のSystem zの総出荷量は、MIPS(millions of instructions per second)換算で28%増となりました。Power Systemsによる収益は前年同期比4%増(為替変動の影響を調整した場合は8%増)となりました。システム・ストレージの収益は前年同期比11%減(同7%減)でした。

ファイナンシング
当第4四半期のグローバル・ファイナンシング部門の収益は15%減(為替変動の影響を調整した場合は6%減)の5億ドルでした。

売上総利益
2015年度第4四半期におけるIBM全体の継続事業による売上総利益率は、前年同期の53.3%に対して51.7%となりました。第4四半期における継続事業による営業ベース(非GAAP)の売上総利益率は、前年同期の53.9%に対して52.7%となりました。

費用
継続事業による総費用およびその他の収益は、前年同期から9%増の63億ドルとなりました。販売費および一般管理費は前年同期から15%減の52億ドルとなりました。研究、開発および技術費は前年同期から3%増の14億ドルとなり、収益対費用比率は前年同期の5.5%から6.2%に増加しました。その他(収益)および費用は、1億4,600万ドルの収益となりました。これに対し前年同期は15億ドルの収益でした。知的所有権と特別仕様開発による収益は1億9,300万ドル、支払利息は1億2,800万ドルとなりました。

継続事業による営業ベース(非GAAP)の総費用およびその他の収益は、前年のSystem x事業売却による売却益14億ドルおよび、前年の人員再調整費用6億ドルが影響し、前年同期から9%増の61億ドルになりました。営業ベース(非GAAP)の販売費および一般管理費は、前年同期から15%減の50億ドルでした。営業ベース(非GAAP)の研究、開発および技術費は、前年同期比1%増の14億ドルでした。収益対費用比率は、前年同期の5.6%から6.1%に増加しました。

税引前利益
継続事業による税引前利益は前年同期から28%減の51億ドル、税引前利益率は6.3ポイント減の23.1%でした。また、継続事業による営業ベース(非GAAP)の税引前利益は25%減の55億ドル、同税引前利益率は5.7ポイント減の25.0%となりました。

継続事業によるIBMの税率は前年同期比9.7ポイント減の12.5%でした。営業ベース(非GAAP)の税率は、当期の個別項目の影響により、前年同期比7.1ポイント減の14.7%でした。

継続事業による当期純利益率は2.7ポイント減の20.2%です。継続事業による営業ベース(非GAAP)の当期純利益率は2.7ポイント減の21.3%となりました。

第4四半期における発行済希薄化後普通株式の加重平均値は、9億7,300万株になりました。これに対して前年同期は9億9,500万株でした。2015年12月31日現在の発行済普通株式総数は9億6,600万株でした。

グローバル・ファイナンシング事業を含めた債務総額は、2014年度末の407億ドルに対して399億ドルとなりました。セグメント別では、グローバル・ファイナンシング事業の負債総額は2014年度末の291億ドルに対して272億ドルで、負債総資本比率は7.3対1となりました。グローバル・ファイナンシング事業を除いた負債総額は127億ドルとなり、2014年度末から11億ドル増加しました。2015年第4四半期末のIBMの手元現金は82億ドルです。

グローバル・ファイナンシング事業における売上債権を除くとフリー・キャッシュ・フローは131億ドルとなり、前年度比で7億ドル増加しました。当社は49億ドルの配当と46億ドルの株式買い戻しにより、95億ドルを株主に還元しました。当社の財務状況は依然として健全であり、長期間にわたる事業を運営するための良好な態勢が整っています。

2015年12月31日の時点で、IBMには株式買い戻し承認による約56億ドルの残金があります。

2015年度通期の業績
2015年12月31日を期末とする通期の潜在株式調整後の継続事業による普通株式1株あたり利益は、前年度から13%減の13.60ドルとなりました。2015年度通期の継続事業による純利益は、前年度通期の158億ドルから15%減の134億ドルとなりました。

連結純利益は前年同期の120億ドルから132億ドルになりましたが、これにはマイクロ・エレクトロニクス事業に関連した非継続事業による純損失が含まれます。連結ベースの潜在株式調整後の1株あたり利益は前年同期の11.90ドルから13%増の13.42ドルになりました。12カ月間の継続事業による収益は、前年同期の928億ドルから12%減(為替変動と事業売却の影響を除外すると1%減)の817億ドルでした。

継続事業による営業ベース(非GAAP)の潜在株式調整後の普通株式1株あたり利益は、前年度の16.53ドルから10%減の14.92ドルとなりました。継続事業による普通株式1株あたり利益は、前年のSystem x事業およびカスタマー・ケア関連アウトソーシング事業の売却益により7ポイントの影響を受けています。2015年度通期の継続事業による営業ベース(非GAAP)の純利益は、前年度通期の167億ドルから12%減の147億ドルとなりました。継続事業による純利益は、前年のSystem x事業およびカスタマー・ケア関連アウトソーシング事業の売却益により7ポイントの影響を受けています。


原文はこちら
http://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/48847.wss

18:02 | IT:一般
 

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