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2015/02/20

【QUICK】NIKKEI QUICK投信実力ランキング2014-2015解説 海外債券部門 「ロングセラー・ファンド」が首位に

| by:ウェブ管理者
■海外債券(全般)部門:長期評価「米国優先証券オープン」と短期評価「月桂樹」が首位

海外債券(全般)部門では、長期評価(3年)、短期評価(1年)ともに、運用期間の長い「ロングセラー・ファンド」が首位になりました。
実力と人気を兼ね備えた「ロングセラー・ファンド」の浸透によって、金融機関が重視する「投信の中長期投資」が徐々に定着していくことが期待できます。

長期評価の首位は、野村アセットマネジメントが運用する「米国優先証券オープン(01312971)」。同ファンドは1997年1月の新規設定から約18年が経過する「ロングセラー・ファンド」で、米国のハイブリッド優先証券を主要投資対象としています。
ハイブリッド優先証券とは、発行体の債務不履行(デフォルト)時の法的弁済順位が一般の債券よりも劣後する分、相対的に高い利回りが期待できる有価証券です。債券と株式の両方の性格を有する金融商品といえます。同タイプの海外債券型ファンドの中では3年間騰落率が99.5%と突出しており、運用効率のポイント数がトータルポイントを押し上げました。

短期評価でトップになったのは、日興アセットマネジメントの「高金利先進国債券オープン(毎月分配型、愛称:月桂樹、02311038)」。毎月分配型の同ファンドは、米国、ニュージーランド、オーストラリア、英国、ノルウェーの5カ国のソブリン債を中心に投資しています。
2003年8月の新規設定から10年以上にわたり、安定的に高めの分配金を出しています。同タイプの中では資金流入額の大きさが際立っており、14年12月末時点の純資産残高は4500億円を超えました。

海外債券に投資し為替ヘッジしないファンドは為替変動の影響を受けますが、組入債券から得られる利息収入が蓄積されることで、円高局面においても為替変動による損失をある程度カバーできる側面があり、中長期保有による一定の投資効果が期待できるといえます。

■海外債券(円ヘッジ)部門:長期評価「ラストリゾート」と短期評価「ゴールドマン・サックス・世界債券オープンAコース(限定為替ヘッジ)」が首位

海外債券(円ヘッジ)部門は、海外債券に投資し対円で為替ヘッジすることで、為替変動リスクを抑制するタイプのファンドを対象としています。

長期評価の首位は、パインブリッジ・インベストメンツが運用する「パインブリッジ米国優先証券ファンド(愛称:ラストリゾート、4031102C)」。同ファンドも02年12月の新規設定後10年以上が経過している「ロングセラー・ファンド」で、主要投資対象は米国のハイブリッド優先証券です。運用効率で高いポイント数となり、トータルポイントも高くなりました。
米国経済は堅調な個人消費などを受け底堅く推移していることから、投資家の米国市場への注目度が高まっているようです。

一方、短期評価でトップになったのは、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの「ゴールドマン・サックス・世界債券オープンAコース(限定為替ヘッジ、35311986)」。1998年6月に新規設定されたファンドで、日本を含む欧米主要国の公社債を中心に投資しています。第2位の「モナリザ ゴールドマン・サックス世界債券ファンド(3531198C)」とともに運用効率が高く、トータルポイントにプラスに寄与しました。

リスクリターンが低めの「コア(核)ファンド」を中心に据えて、残りをリスクリターンが高めの「サテライト(衛星)ファンド」で運用し、安定的な成長を確保しつつ相対的に高いリターンを狙うポートフォリオの組成を目指す「投信のコア・サテライト戦略」を掲げる金融機関が増えています。
海外債券(円ヘッジ)型ファンドは、為替予約等の取引を利用して為替変動リスクの低減を図るため、相対的に価格変動リスクが低く抑えられる点が特徴となっており、「投信のコア・サテライト戦略」のコアファンドの役割を担う資産クラスとしても注目されています。

※本文は2014年12月30日時点のデータに基づき解説。リターン(騰落率)は課税前分配金再投資ベースで計算。
※ファンド名称の後ろの英数字は投資信託協会ファンドコード


原文はこちら
http://corporate.quick.co.jp/original/fund_r/kaisetsu_03.html

17:22 | 金融:証券
 

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