直近の株価チャートの形状から将来を予測する「形状予測チャート」をはじめ、グローバル銘柄スクリーニング、各種分析チャートなどの金融情報分析ソリューションに強みを持つセンティリオンは、証券会社やFX企業といった金融機関向けに、金融情報分析ソリューションを活用した新しい形のアフィリエイトサービスの提供を開始した。11月12日（水）、グッドウェイはセンティリオン本社において、営業部 スペシャリスト 増山貴文（写真右）氏に本サービスの概要について話を聞いた。
増山氏に、まずは日本の広告業界における「アフィリエイト」について、簡単に説明してもらう。
それによれば、アフィリエイトとは、企業や個人が運営するサイトやブログで広告主の商品やサービスを紹介することで成果（ユーザーが商品を購入したり、口座開設して取引を行うなど）に応じて報酬（広告収入）を受け取ることができる仕組み。一般に、広告主と媒体運営者の双方を募集して両者を引き合わせるサービスがあり、このようなサービスやその運営事業者のことを「アフィリエイトサービスプロバイダー（ASP）」と呼ぶという。
サービスが開始された2000年代前半は良質な顧客の獲得に有効な広告手段だったが、報酬の上昇に伴って徐々にキャンペーンやポイント目的、報酬（広告収入）狙いの口座開設が相次ぎ、良質な口座の歩留まりが低下したことが現在も課題となっているという。
こうしたなか、同社が金融に特化したASPサービスとして提供を開始した「GRASP」は、同社が提供する「形状予測チャート」をはじめとした各種の情報分析ツールを体験版レベルまで落としこんで、アフィリエイト用ツールとして金融機関および提携するサイト（ブログ）に提供する。情報分析ツールに反応したユーザーを広告主である金融機関に送客するスキームとなるため、キャンペーンや報酬狙いではなく、純粋に投資やトレードに関心を持つ層を中心とした顧客獲得が可能になっているという。
上図は本サービスで提供しているセンティリオンの情報分析ツール群。 一般投資家に「難しいことを簡単に」を合言葉にサービスを提供している同社ならではの、直観的にマーケットの状況を把握＆分析ができるツールが多く提供されている。
金融サイトやブログ上での広告掲載のイメージ。好みの情報分析ツールを選択して掲載し、その直下にリンク用バナーを置くイメージだ。バナーをクリックすると同社制作の広告主用ランディングページが表示される。
写真は、取材中の増山氏（写真左）と開発部マネージャー 前田 雄司氏（写真右）。
”難しい金融情報を一般の人々にも当たり前にしたい” との想いで設立されたセンティリオンは、高度な数学を用いた金融工学やビッグデータ・情報解析など数理系技術を駆使した金融システム構築を強みにコンサルティングやSaaS（Software as a Service）事業を展開、WEBビジネスのコンサルティング～システム開発～保守～マーケティングまで一貫したサービスを提供している。
今回紹介したサービスについて、同社では特に比較系サイトや大手ポータルサイト、株・FX等の教育系サイトと提携し、コンテンツ提供を拡大させたい意向だが、金融情報分析ソリューション製品版の提供にとどまらず、「体験版と集客（マーケティング）をパッケージ」にした本サービスについて、ご興味のある方は同社までお問い合わせいただきたい。（TEL：営業部 03-5835-5823）
◎同社の過去のレポート
（取材、撮影：柴田 潔、村上 遥 / 記事：編集・制作：柴田 潔 ＠株式会社グッドウェイ）
