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2015/09/20

【日本金融監査協会(IFRA)】展望・エクゼクティブセミナー「地域金融の将来を考える」開催!慶應義塾大学教授 池尾和人氏らが登壇。

| by:サイト管理者


 2015年8月21日(金)、日本金融監査協会(IFRA)は、法政大学の新一口坂校において、金融機関の役員、監査役、部門長、シニアな経営管理者を主な対象に、展望・エクゼクティブセミナー「地域金融機関の将来を考える」を開催した。

 今回の展望・エクゼクティブセミナーでは、企業の海外進出、人口減少が進む中で、地方創生への取り組みが始まるなど、地域金融機関経営を取り巻く内外環境は大きく変化していることを踏まえ、地域金融機関の将来を考えることを目的としているという。



 最初に、日本金融監査協会 顧問でコーポレートガバナンス・コードの策定に関する有識者会議 座長でもある 慶應義塾大学 経済学部 教授 池尾 和人 氏が登壇、「ガバナンス改革と日本の銀行」と題して講演を行った。日本の銀行は「守り」と「攻め」のガバナンス、透明性と説明責任を確保しつつ、コーポレートガバナンス改革の動きと金融危機以降の国際的なリスク・ガバナンス強化の動きに対応していかなければならないとした。

 バーゼル銀行監督委員会では、内部監査機構を監査委員会に直属させることを求めている。わが国独自の監査役設置会社では、この要件を満たすことは困難。監査等委員設置会社への移行は不可避的であると指摘した。

 また、銀行の独立社外取締役には高い専門性が求められる。リスク・アペタイト・フレームワークは彼らのモニタリング機能を発揮するための有効な道具立となり得ると述べた。



 続いて、「地銀の未来 - 明日への責任」と題し、浜銀総合研究所 社長 伊東 眞幸 氏が登壇。将来の「自行の経営環境」ではなく、「地銀を取り巻く経営環境」を想定し、従来の銀行員だけの発想を超えて変化に対応する地銀への期待に触れ、地銀の未来のビジネスチャンスは地銀の責任であるとした。



 最後に、「地域金融機関における経営戦略の方向性 ~ビジネスモデルの変革、地域を守れなくては生き残れない~」と題し、NSフィナンシャルマネジメントコンサルティング 取締役兼理事長 鷲見 守康 氏が登壇。地域金融機関の経営の現状、外部環境の変化、長期/超長期経営戦略の方向性について解説した。

(取材、撮影、記事、編集・制作:藤野 宙志 @株式会社グッドウェイ )




 日本金融監査協会(IFRA)は、金融の分野で、リスク管理、監査等に関わる高度な人材の育成を支援し、リスク管理と監査の発展に貢献することを目指して設立された非営利組織(設立と活動の目的)。経営マネジメント、企画部門、リスク管理部門、監査部門の担当者向けに、各分野の実務家、専門家を招き、リスクマネジメントと監査のポイントについて実費相当の廉価な価格(非営利の活動)で研修セミナーを企画・開催している。



20:17 | 写真:金融・IT業界向け




 

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