株式会社NTTデータは、子会社のNTT DATA Asia Pacific Pte. Ltd(代表取締役社長:深谷 良治、本社:シンガポール、以下:NDAP)を通じて、ベトナムを代表するフィンテック企業であり、コンビニエンスストアなどの大手加盟店を通じた請求収納代行(ビルペイメント)のパイオニアであるVietUnion Online Services Corporation(General Director:Ngo Trung Linh、本社:ベトナム・ホーチミン、以下:VietUnion(ベトユニオン)社)の株式を追加取得することで、出資比率を引き上げ、子会社化することを合意しました。
ベトナムのSaigon Construction Corp(以下SCC)のグループ会社であり、当社が2011年から資本提携を行っているベトナムVietUnion社は、ベトナム中央銀行が発行する「決済代行ライセンス」に基づき、ベトナム全国に展開するコンビニエンスストア、家電量販店、ショッピングセンター、スーパーマーケットなどの大手加盟店チェーン4,000店舗近くを通じて、各種支払いを可能とするビルペイメントサービス「Payoo」を中心に展開しています。また、「Payoo」では、モバイルアプリ経由での支払い、およびベトナム国内の20以上の銀行によるインターネットバンキングを通じた支払いも可能となっています。同事業は、ベトナム国内における消費の活性化と、大手加盟店チェーンにおける地理的・時間的な支払いの利便性などに伴い、急成長を果たしており、現在年間10億USD以上もの取扱量を獲得するに至っています。さらに「Payoo」以外でも、VietUnion社は、高度な技術力を生かして、モバイルPOSシステム、交通機関向けスマートカードソリューション、収納企業向け集金人管理システム、ホーチミン市の1,700の学校における授業料の集金システムなど、先進的なサービスを展開しています。
また、当社子会社であるマレーシアiPay88社、NTT DATA Hong Kong、NTT DATA Thailandなどと連携することで、日本企業などのAPAC進出を支援していきます。具体的には、APAC各国へ進出される加盟店に対しては、ベトナムでは「Payoo」の提供をするなど、各社が展開する現地の決済システムを提供していくとともに、金融機関向けには、イシュアー、アクワイアラ事業を各国で実施できる共同利用型サービスなどを提供していきます。 さらには決済の領域のみならず、決済サービスの利用加盟店に対して、NTTデータが保有するCRMソリューションなど、リテール向けソリューション・ノウハウの展開を目指していきます。