金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【金融業界ニュース】 >> 記事詳細

2017/04/10

【金融庁】日本証券アナリスト協会 第8回国際セミナー「資産運用ビジネスの新しい動きとそれに向けた戦略」における森金融庁長官基調講演(平成29年4月7日)

| by:ウェブ管理者
(共通価値の創造)
私は、ここ数年、金融機関に対し「顧客本位の業務運営」をしてくださいと一貫して申し上げてきました。企業が顧客のニーズに応える良質な商品・サービスを提供し続けることが、信頼に基づく顧客基盤を強固なものにし、供給者である企業の価値向上につながることは、金融機関のみならず、およそ全ての企業に当てはまる原則だと思います。
資産運用の分野でも、お金を預けてくれた人の資産形成に役立つ金融商品・サービスを提供し、顧客に成功体験を与え続けることが、商品・サービスの提供者たる金融機関の評価を高め、その中長期的な発展につながることは当然のことです。
マイケル・ポーターは、これをCreating Shared Value(共通価値の創造)と呼びましたが、金融機関による共通価値の創造は、顧客と金融機関の価値創造に留まらず、経済や市場の発展にもつながるものと考えます。

しかしながら、現実を見ると、顧客である消費者の真の利益をかえりみない、生産者の論理が横行しています。特に資産運用の世界においては、そうした傾向が顕著に見受けられます。

資産運用の世界を代表する思想家であるバートン・マルキールとチャールズ・エリスは、
その共著の中で、個人が投資で成功するための秘訣として

・ゆっくりと、しかし確実にお金を貯める秘訣は再投資(複利)にあることを認識すること、
・市場の値上がり、値下がりを気にかけず、一定額をこつこつと投資すること、
・資産タイプの分散を出来るだけ図ること、
・市場全体に投資するコストの低い「インデックスファンド」を選ぶこと、

を勧めています。


原文はこちら
http://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/20170407/01.pdf

17:09 | 金融:行政・取引所・団体
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.