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2015/04/23

【QUICK】QUICK FactSet特別セミナーを開催。浜田宏一 内閣官房参与「米、欧、中の経済情勢とアベノミクス」講演

| by:ウェブ管理者
株式会社QUICKは4月21日にQUICK FactSet特別セミナー(共催FactSet Research Systems Inc.)を開催し、イェール大学名誉教授で内閣官房参与の浜田宏一氏による「米、欧、中の経済情勢とアベノミクス」と題する講演を開きました。多数の当社お客さまが耳を傾け、活発な質疑応答や意見交換もあって盛況のうちに幕を閉じました。講演内容は次の通りです。(日経QUICKニュース社のニュースより抜粋)

<NQN>◇浜田内閣官房参与、第3の矢の成功「政府が規制なくすこと」
 金融情報会社のQUICKは21日午後、「QUICK FactSet 特別セミナー」を都内で開いた。「米、欧、中の経済情勢とアベノミクス」と題した基調講演で、米エール大学名誉教授で内閣官房参与の浜田宏一氏はアベノミクス第3の矢の成功条件を「政府がよろいを脱いで規制をなくすことだ」と指摘、民間の活力に期待を示した。アベノミクスを巡っては通貨安競争や、インフレ目標にとらわれ過ぎないことの重要性を示唆した。

■通貨安競争は評価も日銀法改正の必要性を強調
通貨安競争は「変動制の下ではむしろ望ましい」とし、黒田東彦日銀総裁が従来の日銀のスタンスを変えて、積極的な金融政策を展開したことが良かったと評価した。為替レートについて「円安の弊害ばかり強調するのはバランスを欠いている」と指摘した。
そのうえで、安倍晋三首相と黒田日銀総裁といった組み合わせがいつまでも続くわけでないと指摘。国会に対して日銀総裁が説明責任を持つと言った体制にすべきだとして、「日銀法改正をちゃんとやってほしい」と述べた。併せて安倍首相にも日銀法を改正するよう求めていると話した。

■インフレ目標次第では追加緩和検討を
日銀が掲げる2年で2%の物価安定目標については「何%という数字にがんじがらめになることはない」との認識を示した。「インフレ目標は副次的な目標であり、副次的な手段」と語った。
原油安でインフレ目標の達成が厳しくなっているが、「インフレ目標は物価指数からはエネルギー価格を除くべきだ」と指摘。その一方で、「(エネルギーと食品を除いた指数)コアコアでも(物価目標を)達成できないのであれば追加緩和をする必要がある」と語った。水準感としては「コアコアの消費者物価指数(CPI)が1%よりも下がる時には必要」との認識を示した。

■日本のAIIB参加検討はルール確立後が望ましい
アジアインフラ投資銀行(AIIB)に対して慎重姿勢を示している日本政府の対応には理解を示した。中国景気の減速感が漂うほか、AIIBの枠組みが不透明なことが理由だ。浜田氏は「ルールが確立して日本が入っても有利だと分かったときに参加すればいいのではないか」と指摘した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕 (2015/04/21)


原文はこちら
http://corporate.quick.co.jp/whats_new/20150422.html

18:13 | IT:一般
 

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