2013年9月20日(金)、楽天は、日本外国特派員協会(千代田区・有楽町電気ビル北館20階)において、「楽天 三木谷浩史、三木谷良一 共著『競争力』を発売開始」と題し、2013年1月より産業競争力会議の民間議員として提言してきた日本の国際競争力強化策に関して、日本経済復活に向けて報道関係者向け記者会見を英語(同時通訳有り)で開催した。
記者会見では、2013年9月5日に発売された新著『競争力』(三木谷氏と父の三木谷良一氏が、イノベーション、規制緩和、教育、金融財政改革など日本経済をめぐる諸問題について徹底討論した内容をまとめた新著)の紹介が行われたほか、前半30分は三木谷氏によるプレゼンテーション、後半30分は集まった国内外のメディアや来場者との質疑応答が行われた。
プレゼンテーションでは、冒頭に、新経済連盟の取り組みとして2013年4月に開催した「新経済サミット2013(取材レポ)と安倍首相の来賓挨拶(取材レポ)」、楽天の英語を社内公用語化した取組みについて触れ、次にアップルや日産を例に経営トップの変化(経営能力)次第で劇的に業績(企業価値)を変えられる事例を挙げ、三木谷氏が掲げる「Japan Again」という提言書の5つのファクター(①国家としてのローコスト体質、②アイデアによるイノベーション、③オペレーション力、④国際的な展開力、⑤ブランド力)を解説。最後に、”大学入試へのTOEFL導入によるドラマティックな変化”と”東京オリンピックを通じてインフラを強化して日本ブランドを高める絶好の機会として捉えるべきだ”との2点を強調して締め括った。
また、質疑応答では、雇用の流動化、消費税の影響、英語教育の改革、東京オリンピックの効果、ワーキングマザー、ITエンジニアに求めるスキルセット、クレジットカードとペイメントをはじめ多岐に渡る質疑応答を通じて三木谷氏の考え方が示された。
なお、日本外国特派員協会では、会見前の昼食会を用意、ランチチケット(日本外国特派員協会会員1,700円・非会員2,600円)の予約者が優先的に座れるようになっている。
新著『競争力』では、三木谷氏が提言している「Japan Again」にもとづき日本経済の再生への打ち手を親子で討論、各章(イノベーション、オペレーション力、アベノミクスを問う、ローコスト国家、国際展開力、教育力、ブランド力を高めろ、競争力とは何か)を通じて、アクションプランの実行に向けたKPI(キー・パフォーマンス・インディケーター:重要業績評価指標)の設定、国際的な語学力の向上と労働力の流動化、国家レベルのブランディング確立の重要性などの提言が示されており、企業経営者として、日本人としてこれからのスタンスを再確認する上での一つの考え方として参考にされたい。
(取材、撮影、記事: 藤野 宙志 / 編集・制作:柴田 潔)
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