イベントでは、昨今、FinTech領域おいて日本のカルチャーやライフスタイルに合わせた金融サービスが生まれ始めている中、金融ベンチャー企業の代表や人事担当者を招き、実際に新しい金融サービスを生み出している現場の様子や採用にあたって重視するポイントなどについて共有した。
同コンテストでは、デジタルやモバイルによるユーザビリティの向上と速い進化と共に銀行員と顧客との接点が減少している中、ICTを活用した「お客さまに選ばれる新しい金融サービス」を創造することを目的として、主にベンチャー企業や個人から技術・ビジネスモデル・サービスに関するアイデアを広く募集し、突き抜けた優れたアイデアについては、サービスを事業化していく過程での協働を検討していくという。これまでの国内大手金融機関(特にメガバンクとして)の企画・実行としては、あまり例がない取り組みでもあり、今後の新たなムーブメントのきっかけとして展開が楽しみな内容といえる。
その後、ウォンテッドリー ビジネス・ディベロップメント 石倉 秀明氏より、「シゴトでココロオドル人をふやす」を掲げて取り組む同社のサービス「Wantedly」
と採用をはじめとする同社の取り組みについて紹介。
休憩をはさみ、パネルディスカッションでは、パネリストとして、ユーザベース 人事マネージャー 村樫 祐美氏、マネーフォワード 社長室 小川 昌之氏、ウォンテッドリーの石倉氏が登壇、クラウドクレジット 代表取締役 杉山 智行氏がモデレーターを務め、金融に関わるベンチャー企業の職場環境の雰囲気、メンバーの構成と役割、採用にあたって重視するポイントなどについて語り、サービスに惚れ込みミッションへの共感・共鳴した仲間が集まっているなど、それぞれの企業の現状や大事にしている考え方を披露した。 昨今、上場大手企業や非金融機関、IT企業によるコンファレンスやビジネスコンテスト開催の機会が増えている。
2014年10月1日、サムライインキュベートは、金融業界に変革を興したい人のチャレンジを勇気づけるキッカケやヒントを共有すべく、金融ベンチャーの分野で活躍する経営トップを招き、「Fintech Venture Meetup」をSamurai Startup Islandで開催した。(★当日の様子はこちらへ)
2015年3月6日、人材ビジネスやアウトソーシング事業を主に行うウィルグループは、ビジネスコンテスト「YOAKE 2014」の最終選考を行う決勝大会を東京証券取引所で開催。(★当日の様子はこちらへ) また、2015年2月23日、楽天および楽天グループの金融各社は、「ITの進化が生み出す、新たなファイナンスビジネスの胎動、世界規模で突き進むFinTechのイノベーションがもたらす未来はいかに。」と題し、パレスホテル東京において、国内外のIT&金融ビジネスの旗手を招き、イノベーションの最前線について紐解く「楽天金融カンファレンス(Rakuten Financial Conference 2015)」を開催。(★当日の様子はこちらへ)
さらに、2015年2月26日、電通国際情報サービス(ISID)は、三越前のCOREDO 室町にある日本橋三井ホールにおいて、定員300名の規模で「金融イノベーション ビジネス カンファレンス FIBC2015(Financial Innovation Business Conference)」を開催。(★当日の様子はこちらへ)
コーポレートガバナンスの変革や社外取締役の登用などにより、上場大手金融機関の経営方針が内部留保の活用、そして成長事業への投資を加速させるためにスタートアップ・ベンチャー企業との新しいコラボレーションのカタチとして実現され、この転換点が新産業の創出と日本経済の活性化につながることを心から期待したい。
(取材、撮影、記事、制作、編集:藤野 宙志 @株式会社グッドウェイ )