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2017/10/29

【楽天・グループ金融各社】世界規模で起きているFinTechの最前線を紐解く、「Rakuten FinTech Conference 2017」開催!

| by:サイト管理者


 2017年9月27日(水)、楽天および楽天グループの金融各社(楽天カード、楽天証券、楽天銀行、楽天生命保険、楽天Edy、楽天インシュアランスプランニング、楽天投信投資顧問など)は、ホテルニューオータニ東京「鶴」の間において、「Rakuten FinTech Conference 2017」を開催した。



 開会の挨拶は、穂坂 雅之氏(楽天 代表取締役 副会長 執行役員)が登壇し、来場者へのお礼の言葉と共に、3回目を迎えて、楽天金融グループの取組み、プログラムのテーマと登壇者、その狙いについて紹介。新たな価値創造に向けて、Fintechファンドの活用など、Fintechをエンパワーメントしていくと語り、皆さまにとって有意義なものとなることを願っているとした。



 キーノートスピーチ「昨今の日本経済・アベノミクスの課題とFinTech革命」では、竹中 平蔵氏(慶応義塾大学名誉教授 東洋大学教授 元国務大臣)が登壇。選挙、ポピュリズム、社会の分断、株価の動き、第4次産業革命、働き方大改革など様々な動きがある中、AI・ロボット・IoT・ビッグデータ・シェアリングエコノミーなどと共に、Fintechにより、金融の自己否定につながる部分があるものの、新しい技術を取り込んでいくことを真剣に考え始め、金融庁をはじめ仕組みづくりに動いていることを紹介。その上で、サイバーセキュリティー人材の不足や個人認証の重要性を指摘。また、新興国で起きているようなリープフロッグ(途中の段階をすべて飛び越して 一気に最先端の技術に到達)を意識していく必要があるとした。



 パネルセッション1「The Future of Payments」では、鷹取 真一氏(Kyash 代表取締役)、リン・タン氏(Tencent バイス・ジェネラルマネージャー)、エリック・ウッドワード氏(Early Warning Services LLC リスクソリューション担当グループ・プレジデント)が登壇、高野 憲氏(楽天カード 執行役員 兼 海外事業開発部長)がモデレーターを務めた。各社の紹介に続き、IoTへの対応や新しい技術の進展に期待している点(KYC、アイデンティティーと決済の統合、生体認証・セキュリティ・決済の安全性)を挙げたほか、ブロックチェーンに対する見解と採用の可能性について私見が披露された。



 パネルセッション2「ブロックチェーンの進化とDigital通貨」では、野口 悠紀雄氏(一橋大学名誉教授 早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問)、ジョージ・キクヴァッズ氏(BitFury Group アジア 取締役会長)、宮口 礼子氏(Kraken マネージング・ディレクター・ジャパン)が登壇、 岡本 健氏(楽天 テクノロジープラットフォーム統括部 ブロックチェーン事業開発室長)がモデレーターを務めた。ブロックチェーンの最近動向、取引所から見たブロックチェーンの分岐、マイナーの立場からの見解、ICO、量子コンピュータの脅威など多岐にわたるテーマについて意見が述べられた。



 メインセッション「イノベーションが切り開く未来」では、エド・マクローリン氏(マスターカード オペレーションズ&テクノロジー プレジデント)、ローハン・マハデバン氏(PayPal SVP アジア太平洋地域CEO)、三木谷 浩史氏(楽天 代表取締役会長 兼 社長)が登壇、関口 和一氏(日本経済新聞社 編集委員)がモデレーターを務めた。仮想通貨についてどのようになると思うか、2045年のパラダイムはどうなっているか、個人情報はどこに置いておくべきか、第4次産業革命の将来に向けて、日本いまどうしていくべきかなどについて私見が披露され、デジタル化の推進と世界標準を取り入れることの重要性を指摘した。



 サブメインセッション「AIがもたらすFinTechの革新」では、トビー・カッペッロ氏(IBM ワトソン アンド クラウドプラットフォーム ヴァイスプレジデント、ワトソンアンド クラウド プラットフォーム エキスパート&デリバリーサービス)、入山 千恵子氏(ブラックロック・ジャパン 運用部門 株式戦略部長)、柳川 範之氏(東京大学大学院経済学研究科教授)が登壇、茶谷 公之氏(楽天 執行役員 AI推進部ジェネラルマネージャー)がモデレーターを務めた。楽天AIプラットフォームの紹介に続き、AIはコンピュータ中心から人間中心へと変革するとし、リテール分野・金融業の変化・運用の世界における方向性と問題意識などについて、それぞれの取組みについて実例と未来像を披露した。



 パネルセッション3「インシュアテックの鼓動 − テクノロジーが保険業界にどのような変革をもたらすか −」では、北堀 貴子氏(第一生命ホールディングス 国内営業企画ユニット長 第一生命保険 営業企画部長)、バル・ジスアン・ヤップ氏(PolicyPal CEO兼共同創業者)、ヨアヒム・フォン・ボニン氏(Simplesurance GmbH CFO 兼 共同創業者、マネージングディレクター)、森 正弥氏(楽天 執行役員 兼 楽天技術研究所代表 楽天生命 楽天生命技術ラボ所長 公益社団法人 企業情報化協会(IT協会) 常任幹事)が登壇、玉田 恭子氏(楽天生命保険 インシュアテック推進部部長)がモデレーターを務めた。インシュアテックのトレンドやテクノロジーの活用方法、インシュアテックスタートアップ2社の設立背景とその狙いについて披露された。



 パネルセッション4「Innovation in FinTech」では、アラン・フェリス氏(Yoyo Wallet 共同創業者 兼 CEO)、マイケル・ダンワース氏(Wyre 共同創業者 兼 CEO)、バンディ―プ・シン・ランガー氏(プレンフィーナ CEO)が登壇、オスカー・ミエル氏(楽天フィンテックファンド / モビリティインベストメント マネージング・パートナー 楽天 執行役員)がモデレーターを務めた。各社の紹介に続き、成長分野であるFintechマーケットの概要、世界における分野別のファイナンス状況やクロスボーダーM&Aの実施状況について解説、今後の展望について私見が披露された。


 各セッション終了後には、バックステージでフォトセッションと囲み取材が行われた。



 楽天は、FinTechを事業の主要な柱の一つと捉え、日本におけるFinTechに関する情報共有および意識向上の場に繋げたいとし、2015年より「Rakuten FinTech Conference」を開催。これまで想像もできなかった変革が、金融業界のみならず、日本の社会全体にもたらされようとしているとし、本カンファレンスを通じて、新たな知見に触れ、熱い議論を交わし合う機会になることを願っているという。楽天・グループ金融各社、および登壇各社の今後の展開に注目したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




10:42 | 写真:金融・IT業界向け




 

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