証券監督者国際機構（IOSCO）は、７月５日、「希釈化防止流動性管理ツール － 集団投資スキームにおける流動性リスク管理の有効な実施のためのガイダンス」（原題：Anti-dilution Liquidity Management Tools –Guidance for Effective Implementation of the Recommendations for Liquidity Risk Management for Collective Investment Schemes）と題する市中協議文書を公表しました。
IOSCOでは2020年３月に見られた国際的な市場流動性低下においてオープンエンド型ファンドがリスク波及経路となったことを受け、2018年にIOSCOが公表した「IOSCOによるファンドの流動性リスク管理改善のための提言およびグッドプラクティスの公表について」（原題：recommendations and good practices to improve liquidity risk management for investment funds）の見直し作業を実施しました。今回の市中協議案はこの作業結果を纏めたものです。
なお、金融安定理事会（FSB）も同時に「オープンエンド型ファンドにおける流動性ミスマッチがもたらす構造的脆弱性への対応：FSBによる2017年の政策提言の改正」（原題：Consultation report on Addressing Structural Vulnerabilities from Liquidity Mismatch in Open-Ended Funds – Revisions to the FSB’s 2017 Policy Recommendations）と題する流動性リスク管理に関する政策提言について纏めた市中協議文書を公表しております。
