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2017/03/05

【電通国際情報サービス(ISID)】国内外から「FinPitch」に多数登壇、FinTech企業のグローバル進出をサポート、「FIBC2017(Financial Innovation Business Conference)」を開催!

| by:サイト管理者

 2017年3月3日(金)、電通国際情報サービス(ISID)は、丸ビルホール&コンファレンススクエアにおいて、「金融イノベーション ビジネス カンファレンス FIBC2017(Financial Innovation Business Conference)」を開催した。



 FIBCは、FinTechスタートアップの登竜門。FinTech分野で最も歴史のあるイベントで、今回で6回目を迎え、金融サービスのグローバルな広がりを意識した英語ベースのピッチコンテスト(FinPitch:7分)のほか、キーノートスピーチ、パネルディスカッション、スピーチセッション、ブース展示コーナー、ネットワーキングが行われた。



 最初のキーノートスピーチ「Good Ideas versus True Insights」では、Greg Kidd氏(globaliD, Shift Payments, Hard Yaka Founder CEO)が登壇。そして、「FinPitch」開始へ。今回は、国内外29社(海外15社、国内14社)が登壇。



 審査員は、共催を務める社団法人 金融革新同友会 FINOVATORS のメンバー。増島 雅和氏(森・濱田松本弁護士事務所 パートナー 弁護士)、高岡 美緒氏(マネックスベンチャーズ 取締役)、磯崎 哲也氏(Femto Growth Capital LLP ゼネラルパートナー/公認会計士)、柴田 誠氏(三菱東京UFJ銀行 デジタルイノベーション推進部 プリンシパルアナリスト)、小川 久範氏(みずほ証券 戦略調査室 ディレクター)が務めた。



 前半のピッチコンテストは、海外のスタートアップ企業(15社)。

 ・APS『Development, production and sales of APS Card』 スマートディスプレイカード
 ・Curfex『Money Remittance and Exchange』 P2P上での外国為替市場を創造
 ・Coolpay『Touché』 ロイヤルティマネージメントシステム・生体認証決済システム
 ・TradeIt『TradeIt』 どんなアプリやWebサイトからでも株取引
 ・Ssenstone『StonePASS』 集積認証
 ・INSTO『INSTO』 世界初のC2C分割決済及び振込予約サービス
 ・SOCASH『soCash』 全ての店舗、個人にさえATMを提供



 ・Paycock『PayGood』 カードやバーコードによるスマートフォンアプリ決済
 ・Playbasis『Playbasis Plugin (SDK) for Mobile Payments』 ゲーミフィケイション特典
 ・VENTENY『VENTENY』 福利厚生としての金融(レンディング)事業
 ・MOIN『MOIN』 ブロック・チェーンに基づいた海外送金のソリューション
 ・RiskSave『RiskSave』 デジタル資産運用とロボアドバイザー
 ・Call levels『Call levels』 あなたの代わりに市場の見張り番をします!
 ・Finatext『SInX』 投資、消費、貯蓄のオールインワンアプリケーション
 ・Friendly Score UK LTD『Credit Scoring engine』 クレジットリスクデジタルデータ解析




 ランチや休憩の間は、ブース展示コーナーにおいてデモンストレーションや質疑応答、ネットワーキングが行われた。



 パネルディスカッション「Global FinTech Ecosystem」では、スピーカーとして、Scott Robinson氏(Plug and Play Tech Center, FinTech VP)、Janos Barberis氏(SuperCharger, Founder)、伊藤 千恵氏(電通国際情報サービス 金融ソリューション事業部 DXビジネスユニット 金融事業開発部 部長、FINOLAB所長、一般社団法人金融革新同友会 FINOVATORS Founder)が登壇、飯田 哲夫氏(アマゾン ウェブ サービス ジャパン 事業開発部 マネージャー 金融サービス、一般社団法人金融革新同友会 FINOVATORS 副代表理事)がモデレーターを務めた。
 パネルでは、北米、香港、日本の各地域におけるアクセラレーター、インキュベーターとしてのそれぞれの取組みと戦略について紹介、世界の各地域における違い(投資額、GDP、戦略)、投資環境としての日本の見え方、コラボレーションやエコシステムについての私見を披露した。



 後半のピッチコンテストは、国内のスタートアップ企業(14社)。

 ・ZAISAN Net『Financial Plan Finder』 人生設計から考える金融商品の比較サービス
 ・MoneySmart『omamori』 子どもの居場所とお金の見守りサービス
 ・Caulis『FraudAlert』 クラウド型不正アクセス検知
 ・Good Moneyger『VESTA』 投資の家庭教師
 ・Mashroom『Flashtouch』 スマホを用いたユニバーサル双方向通信技術
 ・Authlete『Authlete』 認可機能を提供するクラウドサービス
 ・Credit Engine『Lendy』 中小企業向けオンライン融資サービス
 ・AI inside『AI inside』 手書き文字認識をディープラーニングAIで行う



 ・Crowd Realty『Crowd Realty』 不動産エクイティ・クラウドファンディング
 ・NestEgg『finbee』 金融を身近なものにする自動貯金サービス
 ・FOLIO『FOLIO』 好きな投資テーマに少額から投資できる
 ・Smart Idea『Online Financial Assistant』 オンライン接客を実現するAIアシスタント
 ・Studio Ousia『QA Engine』 世界最先端の質問応答システム
 ・WALT『ELK』 送金を無料で瞬時にかんたんに



 スピーチセッション「FinTech Open Innovation in Japan」では、大平 貴久氏(トーマツベンチャーサポート アドバイザリーサービス FinTechリーダー、一般社団法人金融革新同友会 FINOVATORS)が登壇。

 スピーチセッション「API Banking and Open Platform at Silicon Valley Bank」では、Daniel Kimerling氏(Silicon Valley Bank, Global Digital Banking, Head of API Banking, Open Platform, and R&D)が登壇。

 スピーチセッション「Journey towards Open Bank API for Financial Institution and Startups(金融機関とスタートアップによるオープンAPIに向けた取組み事例)」では、大久保 光伸氏(みずほフィナンシャルグループ インキュベーションPT シニアデジタルストラテジスト、みずほ銀行 ビジネス開発推進部 インキュベーション室調査役、一般社団法人金融革新同友会 FINOVATORS発起人 兼 金融ITテクノロジスト)、マーク マクダッド氏(マネーツリー 常務取締役 兼 プラットホーム事業長)、長谷川 敬起氏(Liquid COO)が登壇。



 表彰式(海外)では、以下の企業が各賞を受賞した。

 Seven Bank 賞 SOCASH『soCash』
 Audience 賞 VENTENY『VENTENY』
 FinPitch Overseas グランプリ TradeIt『TradeIt』



 表彰式(国内)では、以下の企業が各賞を受賞した。

 Norinchukin Bank 賞 Studio Ousia『QA Engine』
 Sony Financial 賞 WALT『ELK』
 QUICK 賞 FOLIO『FOLIO』
 Audience 賞 FOLIO『FOLIO』
 FinPitch Japan グランプリ Authlete『Authlete』
 Special(by Judge Panel)賞 AI inside『AI inside』






 全てのプログラムが終わり、記念撮影へ。終日にわたる英語ベースのピッチコンテストを終え、ステージ上で笑顔が溢れる。



 ネットワーキング懇親会は、Scott Robinson氏(Plug and Play Tech Center, FinTech VP)による乾杯の挨拶でスタート。用意された飲み物を片手に、しばし交流の時間。そして、最後に、柴田 誠氏(三菱東京UFJ銀行 デジタルイノベーション推進部 プリンシパルアナリスト)より中締めの挨拶。これまでのFIBCの歩みを振り返りつつ、規模の拡大、内容の多様化とグローバル化、エコシステムへのパッションなどに触れ、FIBC2017への全ての関係者への感謝の言葉と共に一本締めで締めくくった。

◎取材を終えて

 2012年の第1回開催「FIBC2012」からフィンテック集積拠点「FINOLAB」開設をはじめとする外部環境の変化と共に、開催を重ねるごとにグローバルレベルのエコシステムとして規模や内容が拡充している「FIBC」。くしくも、今回の「FIBC2017」開催当日には、「銀行法等の一部を改正する法律案」国会提出法案(第193回国会:2017年3月3日提出)が出されるなど、引き続き、政府や当局、民間による変革に向けた環境整備、チャレンジと新しいビジネスの機会創出の場が広がっている。今後のFIBCの更なる活動と展開に期待したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




09:59 | 写真:金融・IT業界向け




 

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