2014年5月22日、ブロードリッジ・ジャパンは、東京・有楽町にあるザ・ペニンシュラ東京 3階 ザ・グランドボールルームにおいて、金融機関やIT企業の関係者を招き、毎年恒例のマーケット・イベント「ブロードリッジ・マーケット戦略2014」を開催した。
冒頭に、日本取引所グループ 常務執行役(CFO、清算/決済担当)岩永 守幸 氏が「日本取引所グループの現状」と題して講演。新しい株価指数JPX日経インデックス400や現物市場の取引時間拡大に向けた研究会での取組み、店頭デリバティブ清算対象と集中規制の拡大について解説した。
続いて、証券保管振替機構 総合企画部長 河野 秀喜 氏が「中期事業計画」と題して講演。2014年1月6日に稼動した新システムの稼働状況や新機能の利用状況について説明。中期事業計画の骨子として、安定的な業務運営の確保、事業基盤の強化、金融資本市場の発展と国際貢献を挙げ、今後のシステム改修予定について語った。
また、アクセンチュア株式会社 金融サービス本部 マネジング・ディレクター 山本 浩史 氏は「新たな競争環境下の証券ホールセースビジネスにおいて取り組むべき重要課題」と題して講演。金融規制のインパクトと10個の重要課題とテーマを挙げ、新たなエコシステムとしてAccenture Post-Trade Processing (APTP)について解説した。
最後に、ブロードリッジ・ジャパン ジェネラル・マネージャー ジェームス・マーズデン 氏より「ブロードリッジ・ストラテジー・アップデート」と題し、グローバルなトレンドと日本での活動、日本へのコミットメントについて語った。
講演終了後は、隣室のザ・ギンザボールルームに会場を移し、カクテルと料理を囲み、歓談の時間を楽しみながらネットワーク懇親会が催され、講演者と参加者による意見情報交換が行われた。
ブロードリッジは世界の金融業界に対し、効率的かつ確実な業務サポートをフルサービスで提供するリーディング・プロバイダー。口座開設や証券取引処理からドキュメント管理、投資家とのコミュニケーションを含めた幅広いサービスを世界規模で提供しているという。今後の付加価値の創出に向けた取組みに注目していきたい。
(取材、撮影、記事、編集・制作:藤野 宙志 @株式会社グッドウェイ )