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2014/08/28

【日本IBM】ハイブリッド・クラウドでサービスの継続性を強化するソフトウェアを提供開始

| by:ウェブ管理者
日本IBM(社長:マーティン・イェッター)は、IBMの垂直統合型システム「IBM® PureApplication System」を管理するソフトウェアの最新版「IBM PureApplication Software V2.0(以下、V2)」の提供開始を発表します。V2では、1つの管理コンソールから複数のPureApplication Systemや複数のデータセンター間で運用するPureApplication Systemに対して、一元的にパターンを配布し管理する機能や、サーバー間のデータ複製などの新機能を実装し、基幹システムに求められる高い可用性、災害対策、保守・運用の効率を向上しています。本年8月28日よりIBMおよびIBMパートナー経由で提供を開始します。

企業システムの統合が加速する現在、基幹システムもクラウド環境で稼動するようになり、災害や事故が発生した状況下で業務を継続できるシステムの構築が重要になっています。従来に増して、基幹業務に対する可用性の向上と、災害対策システムの効率的な運用保守ができるアプリケーション基盤が求められています。

2012年4月に垂直統合型システムのプライベートPaaS基盤として発表したPureApplication Systemは、ビジネス環境の変化に対応した企業戦略を支える迅速なアプリケーション基盤やプライベート・クラウドの展開、既存アプリケーション基盤の統合などに利用されています。PureApplication Systemは、システム自動構築技術であるパターン・デプロイメント技術を用いてシステムの標準化・自動化を推進し、システムの効率化に効果を生んできました。2014年6月には、PureApplication Systemの技術をオフプレミスでも利用できる「IBM PureApplication Service on SoftLayer」を発表し、パターンによるハイブリッド・クラウド環境を提供開始しました。

今回発表する「V2」は、PureApplication Systemが提供する専門家の知見を組込んだ可用性や運用保守の柔軟性、サービス継続性をさらに強化し、様々な企業アプリケーションに求められるクラウド環境をシンプルに提供します。またシステムを自動構築するパターン構成も、オープンソース技術や業界標準技術と組み合わせることでカスタマイズの柔軟性が向上します。

本日発表する「V2」は、次の機能を拡張しています。

「V2」に新たに実装されたマルチラック・デプロイメント機能により、1つの管理コンソールから複数のPureApplication Systemや複数のデータセンター間で運用するPureApplication Systemに対して、パターンを配布し、管理することが可能になります。
ストレージ仮想化技術であるブロック・ストレージ機能のサポートにより、作成から破棄に至るデータのライフサイクルとアプリケーションのライフサイクルを分離します。アプリケーションからデータを切り離したり、異なるアプリケーションに関連付けることで、可用性と運用保守の容易性が向上します。また、ブロック・ストレージの複製により、災害対策を想定した柔軟なシステム構築が可能になります。これらのマルチラック・デプロイメントとブロック・ストレージ機能を活用することで、継続的なサービス提供や災害対策などの連続的な可用性の向上に貢献します。
「V2」では、既存資産の有効活用を可能とする外部ストレージのサポートや、分散共有ファイルシステム General Parallel File System(GPFS)を構築するGPFSパターンを提供します。さらに、システムの障害と兆候を検知して、IBMのサポートセンターに自動的に連絡するコールホーム機能の提供など、運用保守の効率を高めています。
「V2」では、パターン・エンジンを強化し、オープンソース技術であるOpenstack HEATやChefにも対応しました。これにより、Heat Orchestration Template (HOT)ドキュメントを利用した展開やChefのオープンソースコミュニティーで開発された多様なChefレシピの利用が可能になり、パターン構築の柔軟性が向上しました。

PureApplication Systemは、オフプレミス上のIBM PureApplication Service on SoftLayerとパターンを共有することができ、お客様の要件に応じてオンプレミスとオフプレミスを選択可能なハイブリッドPaaS基盤です。企業に求められるシステムの効率性とサービス継続性を強化した「V2」により、ビジネスを加速するクラウド基盤の構築を実現します。


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2014/08/2801.html

17:00 | IT:一般
 

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