(2011/08/10)
平成24年3月期 第1四半期決算短信
http://www.acekoeki.co.jp/ir/newsrelease/edited/2011_1q.pdf
1. 平成24年3月期第1四半期の連結業績(平成23年4月1日~平成23年6月30日)
(1) 連結経営成績(累計)
営業収益 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円% 百万円% 百万円% 百万円%
24年3月期第1四半期 1,002 △13.8 48 610.0 17 ― 28 ―
23年3月期第1四半期 1,162 27.3 6 ― 0 ― △665 ―
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)連結経営成績に関する定性的情報
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、震災被害の影響を受け自動車を中心に製造業の生産が急減するとともに、輸出の大幅な減少をもたらしました。個人消費も自粛ムードの強まりから低迷し、景況感を落ち込ませる要因となりました。ただ、その後は工場設備や生産体制の早期復旧により最悪期を脱したとの見方も広がっています。依然として夏場の電力不足が生産障害をもたらすおそれは残りますが、景況感の下げ止まりが家計や企業のマインドを緩やかに改善させていくことが期待されています。
当第1四半期連結累計期間の外国為替市場では、4月上旬に米大手格付会社が米国債の格付け見通しを引き下げたことで米ドル売りの流れが強まり、ドルは円に対して1ドル85円台から80円台へと大きく売られる展開となりました。その後はやや方向感に欠ける動きとなり、ほぼ1ドル80円~82円の往来相場となりました。
当第1四半期連結累計期間の株式市場では、日経平均株価が米国株価や円相場の影響を受けつつも小幅なレンジ取引に終始し、期を通じて9,300円~10,000円の往来相場となりました。
当第1四半期連結累計期間の商品先物市場では、金が欧州債務問題や中東・北アフリカ情勢不安を背景とした安全資産への資金回避のなかで上昇を続け、ニューヨーク市場では史上最高値となる1トロイオンス(約31グラム)1,577ドル台(期近)をつけました。その直後には証拠金引き上げで手仕舞い売りが集中し急落したニューヨーク銀市場の影響を受けて、金も100ドル以上の急落を見せましたが、下落場面ではアジア需要国の買い支えなどもあり、概ね1トロイオンス1,500ドル台前半での推移となりました。東京市場では国際価格の上昇を受けて5月初めに昭和57年(1982年)9月以来の高値となる1グラム4,100円台(先限)をつけました。原油は金同様に国際情勢不安を背景として1バレル115ドル(ニューヨーク市場、WTI期近)まで上昇しましたが、5月以降は証拠金引き上げや景気後退懸念をきっかけに急落、6月下旬には国際エネルギー機関(IEA)による石油備蓄放出決定も加わり,一時1バレル90ドル割れの場面も見られました。大豆やコーンは米国での天候や作付動向をにらんだ往来相場となりましたが、6月下旬にかけては生育の改善などを受けて価格が下落しました。
このような状況の中で当第1四半期連結累計期間の全国商品取引所出来高は前第1四半期連結累計期間比6.3%減の7,830千枚となりました。商品別のシェアを見るとトップが貴金属の66.0%となり、以下石油15.5%、農産物8.3%などと続いています。また今年5月から(株)東京工業品取引所で、日経・東工取商品指数先物取引(TOCOM NEXT)の限月取引が新たに始まりました。