【トレイダーズHD】平成25年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
http://www.tradershd.com/tmp/timely/20130514153417_1.pdf
このような市場環境のもと、当社グループは、子会社トレイダーズ証券株式会社(以下「トレイダーズ証券」といいます。)において、平成24年6月に5周年を迎えた『みんなのFX』(外国為替証拠金取引サービス)、8月に1周年を迎えた『みんなのバイナリー』(外国為替オプション取引サービス)を主軸事業とし収益の拡大を図ってまいりました。
『みんなのFX』においては、「5周年記念キャンペーン」(米ドル/円のスプレッド原則0.3銭固定での提供等)、「宅麺キャンペーン」等の各種プロモーションを実施することで集客・取引量を維持し収益確保に努めました。また、『みんなのバイナリー』においては、取引顧客数が順調に増加し、安定的に収益を確保することができました。
一方、費用面では、平成24年4月2日に日経225先物取引事業の譲渡を行い、その後、平成25年3月25日に証券現物・株式信用取引事業を譲渡するとともに投資信託取引業務を終了し、不採算となっていた一連の証券取引事業の整理・縮小を完了し、システム関係費用、事務処理費用等の固定費の大幅な削減を達成しました。また、前期に引き続き人員・設
備・事務処理等の合理化を実施しコスト削減に取り組みました。
以上により、当連結会計年度の営業収益は、証券取引事業の整理・縮小により受入手数料が69,261千円(前期比59.3%減)に減少したものの、外国為替トレーディング損益は、『みんなのバイナリー』が安定的な収益確保に寄与したことで前期比107,261千円減少の2,687,140千円(前期比3.8%減)とわずかな減少にとどまり、営業収益合計は2,761,591千円(前期比7.8%減)となりました。
一方、営業費用は、証券取引事業の整理・縮小に伴い、金融商品仲介業者への支払手数料の減少、日経225先物取引の母店手数料の減少、各種通信費の減少等により取引関係費は696,673千円(前期比24.5%減)に減少、証券取引の事務処理システム費の大幅削減により事務費は26,843千円(前期比63.7%減)に減少、前連結会計年度に証券事業関連資産を減損したことで減価償却費は85,526千円(前期比43.6%減)に減少するなど、証券取引事業の関連費が大きく減少しました。また、収益連動型の外国為替取引システム利用料が若干増加したものの、サーバー保守体制の再構築及び日経225先物取引システムに関連するシステム保守料等の削減により器具備品費(不動産関連費)は909,841千円(前期比23.3%減)に減少、前連結会計年度の本社移転による事務所家賃の削減により不動産費(不動産関連費)は78,808千円(前期比29.7%減)に減少、人員合理化により人件費は614,572千円(前期比27.3%減)に減少した結果、販売費及び一般管理費は2,469,666千円(前期比26.0%減)となり、前連結会計年度に比べ7割程度の水準まで削減することができました。
営業外損益については、資金調達に要したフィナンシャル・アドバイザリー報酬及び各種調査費、弁護士報酬等の費用を営業外費用に資金調達費用として29,085千円、借入金にかかる支払利息38,469千円を計上しました。特別損益については、金融商品取引責任準備金の算定基準となる証券先物取引売買高が大きく減少したことで積立必要額が減少し、特別利益に金融商品取引責任準備金戻入18,377千円を計上しました。
以上の結果、当連結会計年度におきましては、営業利益284,924千円(前期比637,033千円増)、経常利益216,859千円(前期比618,547千円増)、当期純利益229,022千円(前期比1,125,833千円増)の利益を計上しました。
なお、外国為替取引事業の営業収益及び当連結会計年度末における顧客口座数、預り資産は以下のとおりとなりました。
外国為替取引事業 営業収益2,714,747千円、顧客口座数 224,558口座、預り資産12,450,813千円