金融&IT業界の情報サイト
 
 


 
【金融業界ニュース】 >> 記事詳細

2021/12/27

【金融庁】あいグローバル・アセット・マネジメント株式会社に対する行政処分について

| by:ウェブ管理者
1.あいグローバル・アセット・マネジメント株式会社(東京都港区、法人番号9010001065933。以下「当社」という。)に対しては、令和3年2月以降、金融商品取引法(昭和23年法律第25号。以下「法」という。)第51条の規定に基づく業務改善命令の発出を2回(同2月3日及び同4月2日)、法第52条第1項の規定に基づく業務停止命令(3ヶ月)の発出(同4月2日)を行うなど、当社が設定し、運用した公募投資信託「あい・パワーファンド」及び私募投資信託「あい・パワーファンド(適格機関投資家向け)」(以下「本件投資信託」という。)の運用・管理の実態の早急な把握、本件投資信託の速やかな償還、運用財産の運用方法や管理方法についての調査・検討の態勢整備や経営体制の抜本的な見直し等を促してきた。
 当社は、上記の4月2日付の業務改善命令(別紙参照)を受け、同命令について記載した業務改善報告書(以下「報告書」という。)を令和3年12月10日までの間、8度にわたって提出してきたが、以下のとおり、現在においても業務改善命令に違反した状況が続いている。

〇業務停止の期間において、投資対象先における運用財産の運用方法や管理方法等について、十分な調査・検討を実施・継続していく態勢を整備したと認められない状況

  当社は、令和3年4月2日付業務改善命令後の調査において、本件投資信託が投資している外国投資法人(以下「本件外国投資法人」という。)の運用者であるSTI JP Limitedから受けた説明や資料が、運用・管理の実態を把握するためには不十分であるなか、客観的に裏付ける資料の確認ができず、同年12月10日付報告書において、下記(1)及び(2)の基本的な内容すら実態解明に至っていない。

(1)本件投資信託の運用の実態に関して、当社は、本件外国投資法人の行う取引がスポット裁定取引戦略による外国為替証拠金取引であることを目論見書等で説明しているが、実際の取引内容を確認できる約定記録等の客観的に裏付ける資料を確認できていない

(2)本件投資信託の管理の実態に関して、当社は、海外に所在する複数の金融事業会社(以下「プライム・ブローカー」という。)を通じて外国為替証拠金取引が行われると説明しているが、プライム・ブローカーの預り資産の管理状況や出金先について、銀行が発行する残高証明書等の客観的に裏付ける資料を確認できていない

  上記のとおり、当社における、自ら設定した本件投資信託の実態を解明できずにいる状況に鑑みると、当社による運用財産の運用・管理の調査等を行うための態勢整備は実効性に欠けるものであり、業務改善命令事項が履行されたとは認められない。

  当社の上記の状況は、法第52条第1項第7号に規定する「金融商品取引業又はこれに付随する業務に関し法令又は法令に基づいてする行政官庁の処分に違反したとき」に該当するものと認められる。


原文はこちら
https://www.fsa.go.jp/news/r3/shouken/20211224.html

15:11 | 金融:行政・取引所・団体
 

【免責事項】
サイト掲載情報の正確性、および完全性については最善を尽くしておりますが、その内容を保証するものではございません。また利用者が当サイト、およびサイトに関連するコンテンツ、リンク先サイトにおける一切のサービス等を利用されたことに起因、または関連して生じた一切の損害(間接的、直接的を問わず)について、当社、当サイト、投稿者および情報提供者は一切の責任を負いません。

Copyright © 2010- GoodWay Inc. All rights reserved.