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2018/07/08

【日経FinTech(日経BP社)】米Coinbaseやメルカリほか、官公庁、金融機関、スタートアップ企業などが一堂に会す、「Nikkei FinTech Conference 2018」を開催!

| by:サイト管理者

 2018年7月2日(月)、日経FinTechは、ベルサール神田において、日経FinTech読者向けセミナー「Nikkei FinTech Conference 2018」を開催した。

 「Nikkei FinTech Conference 2018」は、日経FinTech読者である官公庁、金融機関、スタートアップ企業などが一堂に集い、共に考える場として、読者限定イベントとして開催されている。


 基調講演「フィンテックの進展に応じた金融行政の取組みについて」では、井上 俊剛氏(金融庁 信用制度参事官)が登壇。フィンテックの現状認識として金融サービスのアンバンドリング・リバウンドリング、金融ネットワーク構造の変革に触れた上で、金融の機能の分類や現行の業態・金融規制の対応関係など法制に係る検討や、プラットフォーム提供者に対する規制の在り方のイメージと今後の課題を挙げたほか、決済高度化に向けた取組みについて紹介した。


 特別招待講演「Coinbaseが推進するプラットフォーム戦略」では、Sam Rosenblum 氏(Coinbase Director, Global Business Development)が登壇。モデレーターは、北澤 直氏(Coinbase Japan CEO)が務めた。企業概要の紹介に続き、仮想通貨業界の環境や規制へのアプローチ、業界の進展フェーズ(プロトコル、インフラストラクチャー、カスタマーインターフェース、アプリケーション)、サービス展開の推移(Retail Brokerage、Power User & Institutional Exchanges、Digital Asset Custody、Index Fund)など、成長の軌跡とグローバル展開、日本市場への期待と抱負を語り、しっかり慎重に進めていきたいとした。


 パネルディスカッション「3メガバンクが見通す金融革新の収穫」では、上原 高志氏(Japan Digital Design 代表取締役 CEO)、永原 俊光氏(三井住友フィナンシャルグループ ITイノベーション推進部 副部長)、柿原 愼一郎氏(Blue Lab シニアデジタルストラテジスト)が登壇。モデレーターは、岡部 一詩氏(日経BP社 日経FinTech 記者)が務めた。パネルでは、各社の取組み紹介に続き、ここ数年でFinTechによる意識や取組みで大きく変わったことや変わらなかったこと、リアルチャネル(支店やATM)の活用、トップエンジニアなど人材採用、取組みによる収穫について、それぞれの私見を披露した。


 特別講演「中央銀行の視点からみたFinTechの未来展望2018」では、山岡 浩巳氏(日本銀行 決済機構局長)が登壇。モデレーターは、髙田 学也氏(日経BP社 日経FinTech 副編集長)が務めた。わずか10年の間に世界は激変し、データや情報が膨張する中、信頼構築のために必要なコストや仮想通貨を巡る論点や中央銀行デジタル通貨を巡る議論について解説。課題解決に向けた協力と技術の活用について、説得的に訴えていく必要性について語った。


 パネルディスカッション「地銀が仕掛ける新たな共同システム」では、関村 淳哉氏(岩手銀行 システム部 副部長)、川村 篤史氏(日本IBM インダストリー・ソリューション事業開発ブロックチェーン・ソリューションズ 担当部長)が登壇。モデレーターは、岡部 一詩氏(日経BP社 日経FinTech 記者)が務めた。パネルでは、岩手銀行の取組みの紹介に続き、ネットバンクの利用状況と課題、複数の他行との連携と差別化のスタンス、ブロックチェーンに関する取組みや金融機関への適合性、金融機関とITベンダーとの連携および勘定系をはじめとする共同システムなどエコシステムの位置づけや役割の変化、成功に向けたカギについて、それぞれの私見を披露した。


 クロージングセッション「メルカリが描くエコシステムの未来」では、小泉 文明氏(メルカリ 取締役社長兼COO)が登壇。モデレーターは、原 隆氏(日経BP社 日経FinTech 編集長)が務めた。メルカリの取組みの紹介に続き、国内CtoC市場の高いポテンシャル、二次流通が生まれたことによる消費のカタチの変化、中国で起きている変化とメルカリエコシステム構築のスタンス、オフライン領域の企業パートナーから見たメルカリと組むメリット、更なるテクノロジーの活用領域、不正出品対策への取組み、評価システムと互助の可視化、今後のメルペイの展開、金融機関との連携、海外展開や仮想通貨、キャッシュレスの行方などについて、私見を披露した。



 スタートアップピッチバトル「Nikkei FinTech Startups Awards 2018」では、岡部氏より審査員紹介とルール説明が行われた。1社の持ち時間は7分(うちQA3分)で、7項目(革新性、成長性、連携性、優位性、事業継続性、熱意・プレゼン、社会的価値)で採点し、上位3チームを表彰した。

 <出場企業>
  Putmenu:鳥居 暁氏(プットメニュー Founder 取締役)・・・"注文0分" "会計0分" オーダーシステム
  VAAK:田中 遼氏(VAAK 代表取締役社長 最高経営責任者)・・・映像解析によるレジなし決済システム
  macaso:臼田 琢美氏(エキサイトワン 代表取締役社長)・・・新世代FXフォロートレード
  LCNEM:木村 優氏(京都大学 経済学部)・・・Beyond digital currencies
  Payme:後藤 道輝氏(ペイミー 代表取締役)・・・従業員への感謝を、即日お支払い。
  iChain:後藤 康成氏(iChain Managing Director & COO)・・・InsurTechにより実現するライフ・リスクマネジメント
  Gojo:中村 貴一氏(BrainCat 代表取締役社長 兼 最高技術責任者)・・・みんなで作る共同体アプリ

 <審査員>
  岩下 直行氏(京都大学 公共政策大学院 教授)
  デイビット・コービン氏(Tech in Asia 日本代表)
  平野 武士氏(THE BRIDGE 共同創業者/ブロガー)
  久保田 雅也氏(WiL パートナー)
  堀 天子氏(森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士)


 特別対談「『20億人の未来銀行』著者が語るFinTechの潜在力」では、合田 真氏(日本植物燃料 代表)が登壇。モデレーターは、伊藤 健吾氏(日経BP社 出版局 編集第一部 編集)が務めた。新書の内容に関する解説と、合田氏のビジネスへの取組みや想いについて披露した。





 表彰式では、優勝はPayme、2位はVAAK、3位はGojoが受賞。講評に続き、出場企業と審査員による記念撮影が行われた。



 全てのプログラムが終わり、ネットワーキングパーティーが行われた。吉田 琢也氏(日経BP 技術メディア局長 日経xTECH(クロステック)発行人)の挨拶に続き、岩下氏より乾杯の挨拶が行われ、最後は原氏の挨拶で「Nikkei FinTech Conference 2018」を締めくくった。



 この日は、金融庁、日本銀行、メガバンク3行、地方銀行とベンダー、注目の仮想通貨大手Coinbaseや上場したばかりのメルカリほか、注目のスタートアップ7社によるピッチバトルでは豪華な審査員を迎え充実したプログラムで行われた。参加者は日経FinTech読者ならではの貴重な情報やこれからのビジネス活用への多くの示唆に富んだ話やヒントを持ち帰った。

 日経FinTechでは、「Nikkei FinTech Conference」以外にも、定期的に「Exclusive Seminar」を開催している。詳しくは、読者専用WEBサイトの中にある「イベントカレンダー」より情報を取得し、申込みをされたい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




17:34 | 写真:金融・IT業界向け




 

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