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2014/02/27

【QUICK】【投信実力ランキング】第5回・日本株部門の特色 実力上位はアクティブ運用の本領発揮

| by:ウェブ管理者
■ノーベル経済学賞、「アクティブvsインデックス」に深く関係

2013年のノーベル経済学賞選考委員会は「株式や債券市場の短期的な動きを予測するのは無理だが、中長期的には予測可能性の余地がある」という見立てを披露し、一般には相反すると解釈されている2つの投資理論双方に軍配を上げて受賞対象とし、反響を呼びました。今の株式市場にはすべての新たな情報が直ちに織り込まれるため、その先の株価の予測は不可能であるという学説と、投資家は必ずしも合理的ではなく、誤った株価形成によるバブルの発生と崩壊のように、企業業績などファンダメンタルズからの大幅乖離状態はいずれ修正されるので予測は可能とする理論です。

前者の学説を「効率的市場仮説」と呼び、株式の値動きはランダム(不規則)で過去の動きとは関係なく、特定の手法によって儲かるような機会が放置されることはないと説明します。市場予測が困難である以上、ファンドマネジャーが銘柄を独自選別するアクティブ運用型のファンドが市場平均に勝つのは難しいとの考え方につながり、株価指数連動型インデックスファンドとETF(上場投資信託)の誕生や普及を後押ししたこともノーベル経済学賞受賞の理由になったようです。

ただし、効率的な市場では「ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン」の原則が成り立つので、“アクティブ運用vsインデックス運用”の勝敗比較においてより厳密な意味で重要なのは、単純なリターンの大小比較ではなく、“市場平均と同程度のリスク”を取った上での勝ち負けです。つまり「効率的市場仮説」を言い換えると、アクティブ運用がインデックス運用に勝つには市場平均より大きなリスクを取ることが必要であり、市場平均以下のリスクではインデックス運用に負けることが多い、ということです。

例えば、アクティブ運用ファンドを市場平均と比較する場合、価格変動リスクを6段階に分けた「QUICKファンド・リスク」で区分すると、比較する市場平均のリスク階級は「東証株価指数(TOPIX)」であれば「3」、「日経平均株価」だと「4」になります。同じ市場平均指数でも、日経平均はTOPIXに比べリスク階級が1段階高く、投資家はリスクに見合う分だけ高いリターンを期待(要求)していることになります。実際、3年間の上昇率をみると、日経平均が59.3%、TOPIXは44.9%と日経平均が上回りました。


原文はこちら
http://www.quick.co.jp/original/fund_r/kaisetsu_05.html

19:07 | 金融:証券
 

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