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2015/06/08

【日本IBM】戦略的な洞察を迅速にもたらすWatson Analyticsの導入企業が増加~IBMは新たにProfessional Editionを発表、データベースとビジネス・インテリジェンスのサポート、およびコラボレーション機能を追加

| by:ウェブ管理者
[米国ニューヨーク州アーモンク - 2015年5月11日(現地時間)発]
IBM(NYSE:IBM)は本日(現地時間)、事業運営に関して適切ですぐに利用できる洞察を迅速に得るために、IBMのクラウド・べースのアナリティクス・サービスであるWatson Analyticsを、さまざまな業態および規模の企業が導入しつつあることを発表しました。

Legends社(ホスピタリティ・サービスとプランニング・サービスを提供するトップ企業)から、Mueller社(鉄骨建築物および金属屋根材の大手製造業者)まで、さまざまな企業がWatson Analyticsを活用して、ビジネス・プロセスと顧客エンゲージメントを向上させながら、営業活動やマーケティング活動、さらには天候に起因する、ビジネスの変動パターンをより適切に把握しています。

Watson Analyticsは、自然言語に基づいた画期的なコグニティブ・サービスであり、マーケティング、営業、業務管理、財務、人事などの部門にわたるビジネスの専門家が、強力で、ビジュアル化された、予測分析ツールを迅速に使用できるようにします。また、IBMとTwitterとの連携により、Watson Analyticsではソーシャル・センチメント分析を行い、プログラム、製品、トレンドなどに関する洞察を得ることもできます。

昨年12月のリリース以来、世界各地の4万人以上の人々が、Watson Analyticsに登録して、Watson Analyticsを使用しています。そうしたお客様のうちの1社が、Mueller社です。同社は、アメリカ中部および南西部における金属屋根材の大手製造業者ですが、この地域は気象条件が過酷なことで知られています。テキサス州という限られた範囲で、パンハンドルからリオ・グランデ・バレーにわたる地域では、日が照っていたかと思うと、次の瞬間にはゴルフ・ボール大のひょうが降り、竜巻が発生するという気象の変化が起こり得るのです。

しかし、Mueller社の製品が自然の厳しさにも耐えられるものであるとはいっても、収益の予測などが、天候のせいで複雑化し得ることは、従来からのビジネス上の課題です。

Mueller社の戦略アナリティクスおよびビジネス・インテリジェンス担当マネージャーであるマ―ク・ラック(Mark Lack)氏は、次のように述べています。「Watson Analyticsを使用していなかった頃は、基本の公式に従って収益を計算し、予測していました。当社では、月初から当日までの請求書に基づいて収益を確認し、その合計額を営業日数で割って1日あたりの平均額を算出してから、その月の残日数を掛けていました。この公式はよかったのですが、その月の最後の週になるまで、正確な金額を知ることはできなかったのです」

それが、Watson Analyticsによって一変しました。Mueller社では、請求書データ、進行中のプロジェクト、かかってきた電話の本数など、ありとあらゆる変数をシステムに入力することで、非常に正確な収益の予測値を、迅速かつ容易に、一貫して生成できるようになったのです。

Mueller社では、毎月、早期段階からより正確な収益予測をできるので、傾向の把握や確認ができるようになった、とラック氏は語っています。同社では、そうした洞察に基づき、社員の配置換えや、必要に応じた職務全体の再編成ができるようになりました。「当社では、より正確な予測により、当て推量や予期しない結果が生じることの削減ができています」とラック氏は述べています。

ラック氏にとって最も重要なのは、新たなクエリーや分析をWatson Analyticsが思いつかせてくれるという点です。「このシステムでは、クエリーや分析の結果が瞬時に見やすい形式で得られるので、実際にそこから新しいアイデアをひらめくこともあるし、『こうしたらどうだろう』と考えを拡げることもできます。それが、他にはないこのシステムの能力なのです」

Legends社
プロや大学のスポーツ・イベントにホスピタリティ・サービスとプランニング・サービスを提供する先進的な企業であるLegends社は、Watson Analyticsを使用して、ホスピタリティの実践など、さまざまなビジネス分野の洞察を迅速に得ています。

Legends社のインサイト・アンド・アナリティクス部門長であるジョン・デ・ロード(Jon De Lord)氏は、次のように述べています。「当社では、他店より売上が好調な売店があり、その原因を把握したいと思っていました。取引回数、入場者数、営業中の売店数、天候などの関連データをアップロードした際、営業成績の向上のために重要なさまざまな側面を特定することができました。」

Watson Analytics Professionalがベールを脱ぐ

IBMは、Watson Analytics Professionalのリリースにともない、これまでのWatson Analyticsの機能を拡張しました。Watson Analytics Professionalは、複数のユーザーが1つのWatson Analyticsデータ・セットで同時に作業できるコラボレーション機能など、よりビジネス向けの機能を提供する新しいエディションです。

この新しいエディションでは、IBM dashDB、IBM DB2データベース、Java Database Connectivity (JDBC) API connectors for SQL databases、IBM SQL Database for Bluemix、およびIBM Cognos 10ビジネス・インテリジェンス・ソフトウェアのレポート・データを初めてサポートしています。こうしたサポートの拡大により、企業は、社内のさまざまな部門からの大量の新たなデータストリームのアップロードと分析が可能になりました。初期のエディションであるFreeおよびPersonalは、CSV形式とExcel形式のスプレッドシート・ファイルをサポートしています。Watson Analytics Professionalは、データベースのサポートに加え、DropboxやBoxといったクラウド・ストレージのユーザーが、それらのアカウントから分析用のスプレッドシートをアップロードできる新しいコネクターを特長としています。

Legend社のデ・ロード氏は、次のように述べています。「当社は、今後Watson Analytics Professionalを利用できることを嬉しく思っています。このプラットフォームにより、当社は分析や洞察に関する多くの領域を新たに開拓し、業務効率を改善して、より優れた体験をお客様に提供できるようになるでしょう。」

Mueller社のラック氏も、次のように述べています。「コラボレーションの実現によって、より多くの視点から結果を分析できるようになります。つまり、データを見て分析するのは、私だけではないということです。さらに、Watson Analyticsでは、結果が即時にグラフやチャートとして表示されるため、私たちは結果を見て思考プロセスにひらめきを得ることができます。」

IBMのアナリティクス・ソリューションのゼネラル・マネージャーであるアリスター・レニー(Alistair Rennie)は、次のように述べています。「Watson Analyticsの普及は、組織内の新しい領域に必要とされる分析機能をもたらしています。MuellerとLegendsは、非常に多種多様な業種の企業が、高速かつ戦略的な洞察を得るためにこの強力なサービスを活用していることを示す好例です。私たちは、Watson Analyticsを提供することで、組織内のすべての人がアナリティクスを利用できるようにしました。Professionalでは、人々が幅広い重要情報にアクセスして、共同することが可能になります。」

Twitter

Watson Analytics Professionalでは、ユーザーは1データ・セットあたり50,000のツイートにアクセスすることもでき、これによって特定の分析トピックに関する世論をより深く理解できます。このソリューションは、1ユーザーあたり月80ドルで、最大100GBのデータ・ストレージもサポートします。

Watson Analytics Professionalの他に、製品ファミリーには2つのソリューションがあります。Watson Analytics Personalは1ユーザーあたり月30ドルで、最大2GBのデータ・ストレージをサポートします。Watson Analyticsはユーザーに無償で提供されており、最大500MBをサポートします。

当報道資料は、2015年5月11日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/46808.wss


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/06/0803.html

17:01 | IT:一般
 

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