会場には、ピエール・グラメーニヤ財務大臣および同行した政府使節団、ベアトリス・キルシュ駐日大使、楽天の金融事業部門幹部・役員が一堂に会し、メディアを交え、欧州における商業銀行業務およびビジネス構築・新サービスの開発提供に向けた取り組みが披露された。
最初にベアトリス・キルシュ氏(駐日ルクセンブルク大公国大使)より参加者・関係者へのお礼の言葉と共に、ピエール・グラメーニヤ財務大臣を紹介。この日の進行は、松野 百合子氏(ルクセンブルク経済省 東京貿易投資事務所 エグゼクティブ・ディレクター)が務めた。
続いて、ピエール・グラメーニヤ財務大臣より、お祝いの言葉と共に、楽天がECの分野でルクセンブルクに進出してから9年にわたる長い関係に触れつつ、フィンテックのパイオニアとして幅広い金融サービスにイノベーションを起こしている楽天にルクセンブルクが選ばれたことを誇りに思うと語り、楽天のチャレンジにエールを送った。
続いて、穂坂 雅之氏(楽天 代表取締役 副会長執行役員)より挨拶。今回、商業銀行業務を本格的に始めるに至るまでの多くのサポートへの感謝の言葉と共に、楽天が創業時から取り組んできたEC、デジタルコンテンツ、そしてクレジットカードや銀行、証券、生命保険などFinTechにおけるヨーロッパでの楽天エコシステムの高いポテンシャルに触れ、これからの成長に向けた期待と意気込みを語った。
乾杯の挨拶は、大塚 年比古氏(Rakuten Europe Bank S.A. CEO)が登壇。2年以上にわたり住んでいるルクセンブルクの現地コミュニティのサポートに対する感謝の言葉と共に、Rakuten Europe Bank S.A.の成功に向けて乾杯が行われた。
乾杯後、フォトセッションへ。これまでの準備期間から、遂に迎えた欧州における商業銀行業務の本格展開に向け笑顔が溢れる。
交流会を挟み、再び大塚 年比古氏(Rakuten Europe Bank S.A. CEO)によるプレゼンテーションへ。ヨーロッパにおける各種事業展開の現状、グローバル楽天エコシステム、これまでの歩みについて解説。その上で、オンラインバンクによるイノベーションとして掲げるミッション、「Empowering SMEs」、「Supporting FinTech」、「Enabling Rakuten Ecosystem」について語った。
その後、来場者同士の交流会へ。訪れた各メディアの記者の質問に応じたり、楽しく談話する参加者の姿が広がった。
ルクセンブルクは、国民一人当たりGDP世界一という健全な経済指標、最適な立地とマルチリンガル、5億人のEU市場の攻略拠点として欧州のICT先進国という強みを持ち、デジタル・ルクセンブルク政策の中に金融サービスのイノベーション(FinTech)を明記。起業家支援国として充実した環境を用意しているという。この強みを最大限に活かし、商業銀行業務を本格開始するRakuten Europe Bank S.A.、および楽天グループのこれからの新たな挑戦と展開に注目したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )