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2014/03/20

【日本証券業協会】会長記者会見の要旨を公表しました。

| by:ウェブ管理者
日時:平成26年3月19日(水)午後2時30分~午後3時10分
場所:東京証券会館9階 第1、2会議室
出席者:稲野会長、大久保副会長、蟹江専務理事

冒頭、大久保副会長から自主規制会議及び理事会の審議事項等の概要について、蟹江専務理事から証券戦略会議の審議事項等の概要について、説明が行われた後、大要は次のとおり質疑応答が行われた。

(記者)
今月24日に大阪と東京のデリバティブ市場の統合が予定されており、大阪は今後デリバティブで発展を目指していくようだが、今後への期待感、そして、日証協として市場活性化のためにどのように取り組むか。先日発生したトラブルも踏まえて意見を伺いたい。

(稲野会長)
デリバティブ市場が同時に名称変更される大阪取引所に統合されることは、誠に意義深いことである。まず、取引システムが統合されること、清算機能や自主規制機能が集約されることにより、市場運営が合理化・効率化されることは疑いない。デリバティブ取引における証拠金の管理が一本化されることによって市場に参加する投資家にとっても取引コストの低減などの効果が期待される。
大証がデリバティブに特化していくことにより、より先進的な取り組み、すなわち新たな上場商品の開発といったメリットも存在する。これを機会に新たなデリバティブ商品の上場機会が増えて、投資家にとっての投資対象商品のレンジが拡大していくことに大いに期待したい。
一方で、今般のシステム障害について言えば、作業ミスにつながったのは手作業による処理であって、それが統合後は自動化するということであるが、一般論として申し上げれば、より信頼性の高い市場であるということは、市場の競争力にとって非常に重要である。そのためにも、盤石なシステム基盤というものは不可欠であり、日常のシステム運営においても、注意を怠らないことが肝要であると思っている。
世界的なステージでの市場間競争が激化しているわけであるが、大証においては、今回の統合を通じて、アジアのメイン市場としてのプレゼンスを高めていくことに大いに期待したい。市場の活性化という観点から、我々にも協力できる点があれば積極的に協力していきたい。

(記者)
粉飾決算をしたリソー教育が、海外ではあるが市場から資金を調達した事案が明らかになった。市場をだましたともいえる悪質な事案と考えるが、日証協としての見解は。


原文はこちら
http://www.jsda.or.jp/katsudou/kaiken/files/140319youshi.pdf

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