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2013/05/27

【日本銀行】【講演】量的・質的金融緩和と金融システム

| by:ウェブ管理者

【日本銀行】【講演】量的・質的金融緩和と金融システム ―活力ある金融システムの実現に向けて―
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2013/data/ko130527a1.pdf


1.はじめに
日本銀行の黒田です。日本金融学会という栄えある場でお話しする機会を賜り、誠に光栄に存じます。
日本銀行は、「物価の安定」と「金融システムの安定」を使命としています。
「物価の安定」に関しては、去る4月3日、4日の政策委員会・金融政策決定会合において、「量的・質的金融緩和」を導入しました。15 年に及ぶデフレからの脱却を何としても実現するという強い決意に基づくものです。
「金融システムの安定」に関しては、現状、わが国の金融システムにおいて、安定性の面で大きな問題が生じているとはみていません。しかしながら、金融機関は、主力の貸出業務において、収益性が低下を続けるという課題に直面しています。こうした下で、貸出による金融仲介活動のバロメーターである金融機関の信用リスク量が減少し、債券投資に伴う金利リスク量が積み上がるという構図が、何年にもわたって続いています。
「量的・質的金融緩和」は、金融システムのこうした現状に大きな変化をもたらしていくと考えられます。この政策が重要な波及経路として想定している、イールドカーブやリスク・プレミアムへの働きかけ、ポートフォリオ・リバランスは、金融システムを通じて実現されていくものです。また、この
政策の効果が浸透し、前向きの経済活動が広がってくれば、より活発な金融仲介活動が必要とされるようになるでしょう。デフレからの脱却過程は、金融システムが活力を取り戻していく過程でもあると考えています。
本日は、こうした点を念頭に置きながら、「量的・質的金融緩和」と金融システムとの関わり合いや、日本銀行のプルーデンス政策の考え方について、お話ししたいと思います。
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2013/data/ko130527a1.pdf


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