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2016/10/19

【NTTデータ】AI技術とシソーラスナレッジを融合した顧客リストのAIマッチング&クリーニングサービス「Data-Master」トライアル運用を開始~高いマッチ率、高品質、高スピードを実現するナレッジ融合型AIサービス~

| by:ウェブ管理者
NTTデータグループのデータマネジメント専門会社である株式会社リアライズ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:大西 浩史、以下:リアライズ)は、企業が持つ法人顧客リストを、人工知能(AI)を用いて最適化する「Data-Master(データマスター)」のプロトタイプシステムを株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)の技術支援を受け開発しました。本システムは、AI技術とリアライズが持つシソーラス注1のナレッジを融合したもので、日本語の顧客リストのクリーニングおよびマッチング処理をAI技術の活用により自動化するものです。本システムによるサービス提供が実現することで、企業で部門ごとに管理されているデータや、正式名称と略称、入力ミスなど、これまで人間が目視で個々に判断し修正する必要のあった重複データの識別や統合処理を、自動かつ高速に行うことが可能となります。

まず、基本サービスとなる「Data-Master01」について、本日よりトライアルを開始し、さらなる検証を行い、2017年1月以降の本格提供を目指します。NTTデータグループは、これからもお客さまのニーズに合わせたサービスを開発し、お客さまビジネスをサポートしていきます。

【背景】

企業が持つ顧客(取引先)データは、マーケティングや取引を行う上で欠かせない重要な情報です。顧客とのコンタクトには、Webやメールを利用したマーケティング・オートメーション(MA)注2の利用やカスタマー・ジャーニー注3を適切に活用した正しい顧客リストが必要となります。しかしながら、Webや名刺などから集めた顧客リストには入力ミスや入力漏れなども多く、顧客リストを一意に特定し結び付けるのが容易ではなかったり、マーケティング、営業、購買等の部門ごとに分散し、バラバラに管理されていることが多くあります。

このようなことから一般的に、新規に取得した顧客リストの4割以上は重複を排除するなどして、クリーンな状態にしなければ使えないと言われており、さまざまな顧客接点や手段を通じて入手した顧客リストを常に正しい状態に保つためには多大な手間とコストがかかるという課題がありました。

これまでNTTデータは、AI技術の研究を長年続けてきました。また、リアライズはNTTデータの社内ベンチャーとして創立以来約20年間にわたってデータの意味を読んで編集処理等を行うことで独自のシソーラスを蓄積してきました。

このたびリアライズは、顧客リスト管理における課題を解決するため、リアライズのシソーラスと、AIに対して正解(教師)データを与えて育てるノウハウを組み合わせることで、人間が目で見て1つ1つ判断するようなマッチング処理を自動的かつ高速に行うシステムのプロトタイプを開発し、トライアル運用を開始することとしました。

【概要】

今回、トライアルを開始する「Data-Master」は、企業の保有する法人顧客リストを預かり、重複データを精査し統合するなど、データを最適化するサービスです。

入力ミスや部門ごとに管理されることで、同じ顧客企業でありながら別のコードで登録されたことによる重複、正式名称と略称の表記揺れに起因する重複、本社や支社・部署等により別データとされた重複等、さまざまなデータの重複パターンをAI技術とシソーラスを用いて、データを識別し、修正・統合します。また、「Data-Master」のシソーラスは、利用者が増えれば増えるほどデータが蓄積され、学習スピードと辞書の精度が高くなり、マッチ率がさらに向上していきます。(別紙図1、図2参照)

【想定利用料金について】
「Data-Master 01(データマスター・ゼロワン)基本サービス」

・サービス利用料金については、トライアルによる検証期間を経て、サービス提供時までに正式決定を行う予定です。

・これまでのデータマネジメント・サービスでは、人によるきめ細かい判断が必要であり、相応のコストが必要でしたが、一定以上の領域までシソーラス+AI技術により機械処理が可能と判断できたため、より広く多くのお客さまに対する安価なサービス提供を計画しています。

・「マッチング件数1件あたり50円程度(リスト件数が月間5,000件を超えない場合の利用を想定)」といった低廉な料金体系を検討します。

・利用企業のリスト件数の増加に応じて、マッチング件数あたりの単価をディスカウントする料金体系を検討します。

【今後について】

「Data-Master 01:基本サービス」について、本日からトライアルとして、NTTデータイントラマート、NTTデータビズインテグラル、NTTデータユニバーシティなどNTTデータグループ会社を中心に導入効果の検証を進めていき、2017年1月以降の本格サービス提供を目指します。

なお、「Data-Master 01」リリース後に、マーケターや営業企画のニーズに応えるために、「02:部門カテゴリー自動付与サービス」「03:業種カテゴリー自動付与サービス」などの新サービスを追加し、Data-Masterシリーズの付加価値をさらに向上させていく予定です。(別紙図3参照)

さらに、「Data-Master 01」はお客さまのニーズに応じて、今後MA、SFA注4、顧客管理システム(CRM)等のソリューションやEAI注5ツールとのAPI連携など、システム間データ自動連携機能の追加を検討していきます。


原文はこちら
http://news.jp.nttdata.com/c.p?02crlMa1OP

17:11 | IT:一般
 

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