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2016/12/09

【NTTデータ】東京ガスにてエネルギー取引・リスク管理統合パッケージ「Allegro」を導入決定~国内初の電力取引における「Allegro」導入/最大手ガス企業における電力事業拡大を支援~

| by:ウェブ管理者
株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下:NTTデータ)と株式会社NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西川 勇、以下:NDFS)は、Allegro Development Corporation (CEO:Frank Brienzi、本社アメリカ合衆国・ダラス、以下:Allegro)とともに、東京ガス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:広瀬 道明、以下:東京ガス)にエネルギー取引・リスク管理統合パッケージ製品「Allegro」を提供します。電力取引における「Allegro」の利用は東京ガスの取り組みが国内初のケースとなります。

「Allegro」は、電力・ガス・石炭・石油等の各種プロダクトにおける現物・金融取引管理をはじめ、スケジューリング、ディスパッチングおよびポジション・リスク(市場、信用)の一元的な管理により、トレーディング、収益管理およびリスク管理の高度化を実現する製品です。

東京ガスは中期経営計画である「チャレンジ2020ビジョン」に基づき中核である都市ガス事業の深化に加え、他事業の柱を確立することで総合エネルギー企業への発展に取り組んでおり、その柱の一つである電力事業強化・拡大に向けて、今回「Allegro」の導入を決定しました。

今後NTTデータグループは「Allegro」の提案および導入を積極的に推進し、2021年度までに累計100億円規模の売り上げを目指します。また、エネルギー事業者におけるさまざまなニーズに迅速に対応し、エネルギー事業者のビジネスの高度化を支援していきます。

■背景

日本国内では、2016年4月より電力システム改革の第二段階である電力小売全面自由化が始まりました。それを受け、電力スポット市場の活性化、電力先物商品の上場、それらに伴う金融取引手法によるリスクヘッジ手段の具備等が検討されており、エネルギー事業者にとってエネルギートレーディングの高度化は正に直面しつつある重要な課題となってきています。このような状況の中、NDFSは2015年11月からエネルギートレーディングの高度化を実現する、エネルギー取引・リスク管理統合パッケージ製品「Allegro」の販売をAllegro社と共同で開始しました。

一方、東京ガスグループは首都圏を中心に日本のエネルギー供給の一翼を担う企業として、エネルギーと未来のために新たな課題にチャレンジすべく、2011年11月にグループ長期ビジョン「チャレンジ2020ビジョン」を策定・発表し、その達成に向けて取り組んでいます。その柱の一つとして「電力事業の強化」を推進しており、発電所の新設や、大口電力の卸売り、また2016年4月の自由化後は家庭用・小口業務用のお客さまへの電力販売へも参入するなど既存事業の領域から踏み出し、事業拡大を進めています。

「チャレンジ2020ビジョン」の骨子にも掲げているように、連結純利益の構成として、ガス事業以外の「電力・その他事業」および「海外事業」の比率を2020年には25%まで引き上げることとしています。そのため「総合事業エネルギー事業の進化」に向けて電力販売量も約100億kWh(2013年)から約300億kWh(2020年)に引き上げることとしています。

東京ガスグループでは、これら多岐にわたる電力事業における効率的なリスク管理を目的としてETRM注製品の導入を検討してきました。検討の結果、「Allegro」のもつ各種機能の充実に加え、将来的に新たな機能が必要となる際も、容易に機能拡張可能な点が評価され、「Allegro」の採用に至りました。なお、電力取引での「Allegro」の採用は国内初の取り組みです。


「Allegro」について

AllegroのETRMソリューション「Allegro」は、欧米のエネルギー自由化市場で30年の歴史と実績を持ち、欧米の電気、ガス事業者ならびに商社等のニーズを吸収し発展してきた製品です。取り扱う業務範囲は、エネルギー現物取引やエネルギー金融取引(先物、スワップ、オプション等)、燃料・原料の輸送・貯蔵、給電等のロジスティクス、ポジション/リスク(市場、信用)等であり、各プロセスと関連するデータを一元的に管理することができます。これにより業務効率を大幅に改善し、トレーディング等の意思決定を迅速に行うことができます。

主な特長は以下の通りです。

1.コンポーネント構成
「Allegro」は約40からなるコンポーネントで構成されており、今後のエネルギー市場の流動性や新たな規制や商品への対応等、外部環境の進展に合わせて必要な機能からのスモールスタートが可能です。例えば以下のような導入が可能です。
新設されるトレーディング部門、子会社の取引管理システムとして導入
フロント機能のみ導入し、業務量や必要性に応じてバックオフィス機能を導入
リスク管理に関係するコンポーネントのみ導入、必要に応じてフロント機能を後に追加
燃料在庫の評価、管理機能のみ導入

2.高い拡張性
機能追加や画面・帳票レイアウトの変更等、カスタマイズが非常に容易であり拡張性に優れているため、ユーザーフレンドリーな環境を安価に素早く整えることが可能です。

3.Office製品との親和性
すべてMicrosoft社製品で構成されており、Excelへの出力等Office製品との親和性が非常に高く、独自の開発言語や独自のアーキテクチャーといった障壁に悩まされることのない、オープンな開発や運用を実現します。

4.エネルギー事業者向けの導入実績が豊富
海外でのライセンス販売総数は、ETRMベンダーとして世界トップクラスのシェアを誇ります。

5.バージョンアップによる各国向け機能追加
世界共通で利用されているパッケージ製品であるため、各国で発生した追加機能を、必要に応じてパッケージ機能としてバージョンアップで容易に取り込むことが可能です。

■今後について

今後、NTTデータグループは、「Allegro」の提案および導入を積極的に推進し、2021年度までに累計100億円規模の売り上げを目指します。また、エネルギー事業者におけるさまざまなニーズに迅速に対応し、エネルギー事業者のビジネスの高度化を支援していきます。


原文はこちら
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2016/120900.html

18:04 | IT:一般
 

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