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2014/10/07

【NTTデータ】決済ネットワークCAFISを活用した次世代型販促プラットフォーム「CAFIS Presh」を提供開始

| by:ウェブ管理者
株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)は、2014年11月よりクレジットカードの決済情報や位置情報を活用し、消費者に最適な特典等を配信する「CAFIS Presh(プレッシュ)」の提供を開始します。

「CAFIS Presh」は、NTTデータが提供する決済ネットワーク「CAFIS注1」のクレジットカードの決済情報や、スマートフォンから取得できるGPSやWi-Fi、Beacon(ビーコン)注2等の位置情報を活用し、消費者がインストールしたスマートフォンアプリに対して最適なクーポンやキャンペーンなどの情報をプッシュ配信するものです。導入企業は決済情報や位置情報をはじめとし、時間や顧客情報等さまざまな情報を起点とした消費者への情報配信が可能となり、より継続的かつ最適な販促活動が可能となります。

NTTデータは「CAFIS Presh」を2016年度までに20社へ導入することを目指します。


背景

近年、米国においてクレジットカードの利用履歴や会員の属性情報を活用して送客を行うCLO(Card Linked Offer)サービスが急速に広まっています。また、本国内においてはスマートフォンやタブレットの普及等に伴い、ウェブサイトやスマートフォンアプリ等のオンラインからリアル店舗への送客を行うO2O(Online to Offline)サービスが広がりを見せ、より効果の高い集客支援サービスのニーズが高まっています。

NTTデータはこれまで日本最大のカード決済総合ネットワークサービス「CAFIS」を提供してきましたが、このようなニーズを受け、クレジットカードの決済情報やスマートフォンから取得できる位置情報を活用し、個々の消費者に向けて最適なオファーを配信する販促プラットフォーム「CAFIS Presh」の提供を開始します。


概要

「CAFIS Presh」は、決済情報や位置情報等の情報を起点として消費者に情報を配信する次世代型の販促プラットフォームです。企業は、制作したスマートフォンアプリに対し、NTTデータが提供するSDK(Software Development Kit注3)を組み込みます。これにより、消費者がスマートフォンアプリに事前に登録したクレジットカードを実際に店舗で利用した際の情報(購入金額や日時など)や利用者の属性情報、GPS・Wi-Fi・Beaconによる位置情報を利用し、クーポンや割引などのプッシュ通知を消費者のスマートフォンへ配信できるようになります。「CAFIS Presh」で、位置情報や決済情報などを活用することにより、導入企業は消費者が来店する前から来店の後まで、継続してアプローチを行うことができます。


特長

1.クレジットカード決済時にリアルタイムに情報配信

スマートフォンアプリに登録したクレジットカードを店舗で利用したタイミングで、情報をプッシュ配信することができます。消費者の決済情報に基づいた提案をリアルタイムで送信することができるため、例えばショッピングセンターなどでは、消費者が特定の店舗で購入したタイミングで近接店舗のクーポンを配信することにより、施設内での買い回りを促進することができます。購買直後の消費者の関心が高いうちにアプローチができることから、高い反応率も期待できます。また、ポイントシステムと連携させることにより、ポイントを付与することも可能です。

消費者が登録するクレジットカード情報は、NTTデータが運営する実績豊富で万全なセキュリティー環境で保管します。なお、クレジットカード決済情報による情報配信を行う際には、事前にカード会社からの承認が必要です。

2.位置情報による情報配信

GPSや店舗に設置したWi-Fi・Beaconの情報を基に、スマートフォンアプリに情報をプッシュ配信することが可能です。これにより、例えば消費者が店舗の最寄り駅に近付いた際にGPSで情報を捉え、近くで開催しているイベントの情報等を配信することで来店を促すことができます。また、来店後は店舗に設置したWi-FiやBeaconなどの情報を取得し、特定のエリアに近付いた消費者に対し、おすすめ商品情報や割引クーポンを配信するなど、きめ細かな販売促進が可能になります。店舗・施設内のデッドスペースとなってしまっていた箇所への誘導や、消費者の新たな発見につなげることで、企業の売り上げ向上を支援します。

3.情報配信結果などの分析

会員情報・情報配信結果などの閲覧画面から配信した情報の開封率や、登録されている会員の属性情報の分析が可能です。どの特典が購入に結びついたか等を確認・検証することにより、マーケティング活動のPDCAサイクルを回しながら、より効果の高いマーケティング施策の実現を支援します。


今後について

今後はデビットカードや電子マネーなどの決済情報、企業の保有するPOS情報や天気・SNS情報等を活用した情報配信にも対応することで、より最適化された情報配信を行えるよう取り組んでいきます。

NTTデータは「CAFIS Presh」を2016年度までに20社へ導入することを目指します。

注釈

注1「CAFIS」とは、NTTデータが運営する、クレジットカード会社、金融機関、企業、加盟店の間で、クレジット情報(与信照会、売り上げ、等)および、資金移動のオンライン・トランザクションを中継するサービス。1984年2月よりサービス開始し、月間トランザクションは4億6千件を超える。

注2Beaconとは、超低消費電力無線通信技術。

注3Software Development Kitとは、あるシステムに対応したソフトウエアを開発するために必要なプログラム・文書などをパッケージ化したもの。


原文はこちら
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2014/100700.html

18:06 | IT:一般
 

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