(2010/08/19)
【IIJ】インターネットの最新の技術動向・セキュリティ情報のレポート「Internet Infrastructure Review」vol.12を発行
http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2011/0819.html
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 幸一、コード番号:3774 東証第一部)は、インターネットの基盤技術に関する最新の技術動向や、セキュリティ情報を紹介する技術レポート「Internet Infrastructure Review(IIR)」のVol.12 を本日発行いたしました。
今号では、2011年4月から6月までの3ヵ月間を対象として、セキュリティインシデントや迷惑メールなどの観測情報をまとめています。観測期間中、Anonymousを始めとする集団による攻撃活動が活発化しており、攻撃内容の分析や攻撃への対処方法を示すとともに、通信事業者がDDoS攻撃に対処する場合に参照すべきガイドラインについて紹介しています。今号のトピックは以下のとおりです。
Anonymousを始めとする集団の攻撃活動の実態
観測対象期間中、Anonymous、LulzSecなどの活動が活発化
特に大手企業、国防関連企業や政府機関などが攻撃の対象に
迷惑メールの総数は減少、中国からの迷惑メールが急増
2010年後半から、迷惑メールは減少を続けている
メール全体に占める迷惑メールの割合は50%程度になり、前年同期比32.1%と大幅に減少
中国から発信される迷惑メールが急増、引き続き迷惑メール発信国第1位に
震災におけるトラフィックへの影響は限定的
全国レベルで見ると、震災発生直後にはトラフィックが20%程度減少
震災によるトラフィックへの影響は限定的、節電の影響も特に見られない
インターネット利用者のトラフィック利用傾向
2010年と比較して、P2P型の通信よりも、ビデオコンテンツや他のWeb2.0系のリッチコンテンツを含むクライアントサーバ型の通信の割合が増加
※ 以下のサイトでIIRの全文をご覧いただけます。
http://www.iij.ad.jp/development/iir/index.html
IIR について
「Internet Infrastructure Review」は、インターネットが抱える技術的課題についての認識を、関連する多くの機関やお客様と共有することで、インターネットが安全な社会基盤として発展する一助となることを目指し、2008年10月より季刊で年4回発行している技術レポートです。IIJがインシデント観測の仕組みで収集した各種攻撃の傾向と対策に関する情報や、インターネットバックボーンの運用を通して蓄積した技術的知見を掲載しています。