日本IBMは本日、ERPを始めとする従来型の業務処理システム(Systems of Record)と、モバイル、ビッグデータ、ソーシャルといった新しいワークロードに対応するため構築される顧客接点システム(Systems of Engagement)のスムーズな連携を実現するハイブリッド・クラウドの実現を支援するため、クラウド・コンピューティング向けに設計された新しい「IBM® Power Systems」を発表します。
今回発表するIBM Power Systemsをはじめ、IBM Spectrum Storage、z Systems、IBMミドルウェア、IBM SoftLayerおよびOpenStackソフトウェアを組み合わせることで、お客様の要件を満たす自由度の高いハイブリッド・クラウドを構築することができ、この課題に対応するとともにデータから有用な洞察をスムーズに得ることができます。
新製品の概要は、以下の通りです。
IBM Power System E850 - 4ソケット・システム・クラスで初めてメモリー容量やCPUを柔軟に拡張できるキャパシティー・オン・デマンド機能を搭載し、最大70パーセントの使用率を保証します。*1 E850は、マルチテナント・ワークロードを安全かつ効率的に展開したいと考えているクラウド・サービス・プロバイダーや中規模から大規模の企業に最適なソリューションです。ビジネス・ニーズの増減に合わせて最適化される最大2TBのメモリーを搭載可能で、インメモリー・データベースを使用してデータへのアクセスを高速化する基盤としても最適です。本製品の最小構成価格は、13,980,000円(税別)で、2015年6月5日から出荷を開始します。 IBM Power System E880 - 最新のE880では、プロセッサーを192コアまで、メモリーを16テラバイトまで拡張可能です。IBMの検証では、IBM DB2 with BLU Accelerationのデータ集約型のワークロードにおいて、リニアにスケールすることが明らかになっています。E880では、コモディティー・プラットフォームを凌駕する拡張性を実現し、高い効率でクラウドを展開することができます。本製品は2015年6月5日から出荷を開始します。 IBM PurePower System - コンピューティング、ネットワーク、ストレージを統合し、迅速に展開可能で高いセキュリティーを備える、クラウド向けのコンバージド・インフラストラクチャーです。OpenStackで管理され、需要の変化に合わせて調整可能なPurePowerは、特定の競合製品の最大12倍*2 というワークロード密度と、脆弱性が報告されていない仮想化ハイパーバイザー*3 により、迅速な導入とROIを実現します。本製品は2015年6月19日から出荷を開始します。