【日本銀行】金融政策決定会合議事要旨(6月10、11日開催分)
http://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/minu_2013/g130611.pdf
Ⅰ.金融経済情勢等に関する執行部からの報告の概要
1.最近の金融市場調節の運営実績
金融市場調節は、前回会合(5月21 日、22 日)で決定された方針( 注1 )に従って、長期国債の買入れ等による資金供給を行った。そのもとで、マネタリーベースは155~ 159 兆円台で推移した。
2.金融・為替市場動向
短期金融市場では、金利は、長めのゾーンを含め、低位で推移している。無担保コールレート(オーバーナイト物) は、0.1%を下回る水準での動きとなっている。GCレポレートは、概ね0.1%程度で推移しているが、弱含む場面もみられている。ターム物金利をみると、短国レートは、幾分弱含んでおり、いずれのタームも0.1%をやや下回る水準で推移している。長めのターム物の銀行間取引金利は、横ばいとなっている。
長期金利についてみると、10 年債利回りは、米国金融政策を巡る思惑等を背景にした米国長期金利の上昇を受けて一時1.0%まで上昇した後、本邦株価の下落を受けて低下するなど、振れを伴う展開
となったが、足もとでは0.8%台半ばで推移している。5年債の利回りは、国債買入れオペの運営の変更による「1年超5年以下」のゾーンの買入れウエイト引き上げ等が好感されたこともあって、低下している。株価(日経平均株価)は、このところの上昇ペースが急であったこともあって、投資家による利益確定売りがみられたこと等から大幅に下落している。REIT価格は、大型の新規上場案件を控えた需給悪化懸念などが売り材料視される中、下落している。社債流通利回りの対国債スプレッドは、業況悪化懸念から拡大した状態が続いている先がみられているものの、総じてみれば、投資家の底堅い需要を背景に、低位横ばい圏内で推移している。為替相場をみると、円の対米ドル相場は、米国金融政策を巡る思惑から円安方向の動きとなる場面がみられたが、その後は本邦株価の大幅下落を受けて円を買い戻す動きが拡がったこともあって、円高方向での動きとなり、足もとでは98 円台で推移している。
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