山形県をクリエイティブ人材の拠点、中央駅とするためアーティスト、クリエイター、アニメ作家、音楽家等が創作活動やネットワーキングができるような場所(トポス)づくりが必要だとして、まずは上山市内のCafe(そばカフェ harappa)でコワーキングスペースや古民家の提供を行っている企業も交えながら、今後に向けて「クリエイティブ神財の中央駅コミュニティ」で議論が行われた。
進行役の佃 吉彦さん(山形県 みらい企画創造部 ふるさと山形移住・定住推進課)が、オープニングとして上山市の駅構内から街並みまでを中継で紹介。
また、プレゼンテーターのジョージ・ヤマガタ氏は冒頭挨拶で最近の活動報告の他、10月1日に運行予定のYWS(やまがたワーケーション新幹線)について触れながら、本日はワーケーションとアートとクリエイターを結ぶと何ができるかについて、セミナーという形式で作戦会議を行いたいと語った。
県内スペース紹介
| NPO法人 かみのやまランドバンクの取組み
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今回のパネルディスカッションでモデレーターを務める小林 剛也さん(山形県 みらい企画創造部長)と、空き家や空き地などを一体的に再編し、土地の価値を高めて子育て世代の定住促進・交流人口の増加などを目指す渡邊 秀賢さん(NPO法人かみのやまランドバンク 理事長)が、クリエイティブ人材が集う場所(トポス)づくりを念頭に置きつつ、街歩きをしながら温泉街を中心とした街の様子を紹介した。
パネルディスカッション | EnoGG 所属アーティスト紹介
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パネルの前に、主に医療現場で楽しめるアート作品や空間をレンタルで提供しているEnoGG所属のアーティストである佐藤 舞衣さん(山形県拠点)、Karin Tsuchidaさん(山形県拠点)、ワタナベ ユウヤさん(宮城県拠点)がプロフィールや作品を紹介。
また小林さんからのパネルディスカッションの趣旨説明では、改めてYWS(やまがたワーケーション新幹線)や山形中央駅の概念が紹介された後、「地方」と「都会」という2項対立を超えた、より普遍的な場所(トポス)について語り合った第1回クリエイティブ神財セミナーの振り返りを踏まえて、今回は「創作の「場」に必要なものとは?」、「クリエイティブ創造を高める交流とは?」などにフォーカスして語り合いたいという説明が行われた。
パネルでは、クリエイティビティが爆発する山形の場づくりを目指して、場や交流について議論した後、クリエイションの場としての山形の可能性を探る観点から、山形で活動しているアーティストの紹介、山形で制作活動ができる場所について実際のリノベーション物件の写真なども交えながら意見・情報交換、活動内容の共有などが行われた。
最後のジョージ・ヤマガタ氏の閉会挨拶では、「施設を提供したい、一緒になにかやってみたいなど、クリエイティブ神財の活動を応援してくださる方は、ぜひ山形県 みらい企画創造部までご連絡を!」と述べた後、次回はSDGs(持続可能な開発目標)で活躍されている方々を招いて開催したいと挨拶した。
次回のジョージ・ヤマガタ氏 Presents オンラインセミナー「SDGs~具体的にどうする?~」は、2021年7月8日(木)18:00~に開催される。
(取材、記事、編集・制作 : メディアプロモーション事業部@グッドウェイ )