2016年5月21日(土)~22日(日)、みずほフィナンシャルグループおよびみずほ銀行は、テレコムセンター内にあるコワーキング・スペースMONOにおいて、Pepperと一緒に全く新しい『銀行』というサービスを創るをテーマにハッカソン「Mizuho.Hach」を開催した。(開催協力企業は、Mashup Awards、ロボットスタート、ソフトバンクロボティクス)
今回、参加者85名、18チームによるハッカソンを通じてソフトバンクの人型ロボット「Pepper」を活用した幅広い斬新なアイデアやアプリケーションを競い合い、新たな銀行サービスの創出を目指した。会場には20台のPepperが用意され、各チームは企画したアイデアを開発SDKを使いプログラムでPepperを動かすべく、二日間にわたるハッキングタイムに取り組んだ。
初日となる21日(土)、オープニングの挨拶に続き、銀行業務や目指すべき姿と課題のほか、API提供各社(DataSpider、kintone、Twilio、エーアイ、IBM、Quick、Pepperなど)によるインプットタイム、そして、アイディアソンとチームビルディングが行われ、ハッキングタイムに向けて準備が整っていく。
二日目となる22日(日)、ハッキングタイム終了。18チームによる成果発表(5分間のプレゼン+質疑応答)が行われた。審査基準は、斬新性、継続性、完成度、新しい銀行マンとしての評価、の観点から、最優秀賞(20万円)、MIZUHO賞(店頭展示)、各種API賞(DataSpider賞、kintone賞、Twilio賞、エーアイ賞、IBM賞、Quick賞、Pepper賞、MONO賞)が選出される。
審査員は、落合 陽一氏(メディアアーティスト)、池澤 あやかさん(タレント)、吉田 健一氏(ソフトバンクロボティクス 事業推進本部長)、西村 賢氏(TechCrunch Japan 編集長)、阿部 展久氏(みずほフィナンシャルグループ インキュベーションPT PT長)が務めた。
全てのプレゼンが終わり、懇親会へ。二日間にわたるハッカソンを通じて親交も深まり楽しいひと時が続く。成果発表までの間には、ヒトとロボットの音楽ユニットとして結成したスペシャルゲスト「mirai cupsule」による演奏(動画)も披露された。
DataSpider賞 パンピー by おおさきロボ同好会
kintone賞 思いで預金 OMOYO By 圧倒的挑戦
Twilio賞 街角のペッパーが客をキャッチするみずほ銀行ペッパー支店 By グローリー
エーアイ賞 バーチャル・ロボウォレット With ぬくもりコイン By 赤い彗星
IBM賞 バーチャル・ロボウォレット With ぬくもりコイン By 赤い彗星
Quick賞 超フューチャー型銀行 By Chemiction
Pepper賞 KODOMO銀行 By マッシュ&ルーム
MONO賞 PepaPepaMemorial By チーム ペ
MIZUHO賞 GreatReacherPepper By PepperInvestmentSchool
MIZUHO賞 パンピー by おおさきロボ同好会
MIZUHO賞 思いで預金 OMOYO By 圧倒的挑戦
最優秀賞 街角のペッパーが客をキャッチするみずほ銀行ペッパー支店 By グローリー
審査員講評では、「面白いアイデアがたくさんあり、こんな銀行が合ったらいいなと思った、未来志向なアイデア広がっているなと感じた。」(池澤 あやかさん)、「これまでもたくさんのPepperハッカソンを見てきた中、今回はレベルが格段に違い、そのポイントには、Pepperのアプリをつくるのではなく、大きな目的のためにPepperを一部の手段として利用することで全体で提供するものを進化させたと思う。」(吉田 健一氏)、「会社の机の上で社内だけで考えても出てこないようないろんな発想をたくさん垣間見させて頂き本当に有り難く、またこのような機会を催したいのでぜひ次回も参加してほしい。」(阿部 展久氏)、「これまでもPepperのハッカソンの審査員を多く務めてきた中で、今回のように違うものを組み合わせると、まったく違うものが出てくるという、イノベーションの基本は違うものを組み合わせるということであるということをあらためて認識させられた。」(西村 賢氏)と締め括った。
みずほでは、2016年5月16日(月)、オムニチャネル時代に向けて次世代型店舗、「八重洲口支店(新型店舗)移転オープニングセレモニー」(取材レポート)を開催するなど、"みずほFinTech"への取組みを体験できるコーナーの設置や、TV会議システムを活用した新たな「銀行・信託・証券」サービスの提供、相談カウンターの個室化、インターナショナルATMの設置など、新しい銀行店舗のあり方を追求している。また、利用者の更なる多様なニーズに応えるべく、これからも「国内外のスタートアップ企業や新技術の動向、情報の収集」、「外部の知見を活用した目利きや早期のシステム連携・導入」などを通じて「新しい金融サービスの創出」に取り組んでいくという。これからのみずほフィナンシャルグループおよびみずほ銀行の取り組みに注目したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )