2013年12月25日(水)、日本金融監査協会(IFRA)は、東京都・千代田区にある法政大学・新一口坂校舎において、金融機関の内部監査部門に配属された新担当者向けに研修セミナー「はじめての内部監査入門」を開催した。 日本金融監査協会(IFRA)は、金融の分野で、リスク管理、監査等に関わる高度な人材の育成を支援し、リスク管理と監査の発展に貢献することを目指して設立された非営利組織。経営マネジメント、企画部門、リスク管理部門、監査部門の担当者向けに、各分野の実務家、専門家を招き、リスクマネジメントと監査のポイントについて実費相当の廉価な価格(非営利の活動)で研修セミナーを企画・開催している。
冒頭に、碓井 茂樹 氏(FFR+代表)による挨拶と講演「イントロダクション~金融機関における内部監査の発展」が行われ、内部監査の定義、機能、歴史と発展、リスクベース監査の実践、内部監査の課題に触れ、実態のリアルタイムな把握や自立的な経営改善に向けた取組みの必要性について解説した。
続いて、水島 正 氏(PNBアセット・マネジメント・ジャパン代表取締役社長)によるセミナー「金融機関における内部監査」では、内部監査の役割、内部監査の実施について、自身の経験に基づく実践的な事例を交えながら、マネージメントの三要素(目的、リスク、コントロール)、内部監査の意義、法規制、フレームワーク、実践に向けた重要ポイントなどが示された。 水島氏からは、内部監査に関する有効な情報の集め方として、Googleアラート(指定したキーワードに一致する検索結果を電子メールで通知するサービス)、「週刊 金融財政事情(きんざい)」、「月刊 監査研究(一般社団法人日本内部監査協会)」、金融庁ホームページなどが紹介された。
日本金融監査協会(IFRA)では、会員、賛助企業・団体の登録(年会費:10,000円、対象期間:4月1日~翌年3月31日)で、初回の「研修セミナー」(スケジュール&申込み)受講費用は無料、2回目以降は会員価格(5,000円)で受講が可能なほか、非会員の場合でも、毎回受講費用(10,000円)を支払えば受講が可能となる。また、「研修セミナー」以外にも、会員優先で受講できる「特別研究会」(無料)、金融機関の役員、監査役、内部監査部長を対象とする「リスクガバナンス研究会」(無料)も開催している。 昨今、金融リスクが多様化・複雑化する中、その顕在化による影響を抑え、経営の目標を達成することが難しくなっており、経営管理の高度化のためには、リスク管理機能の強化を図るだけでなく、その有効性を検証する監査機能(内部監査、会計監査、監査役監査)の強化を併せて図る重要性が増しているという。厳格なリスク管理、内部統制・内部監査が重視される時代を迎える中、金融機関が直面している課題を共有し、最新動向と打ち手のヒントを掴み学ぶ場として、IFRAの研修セミナーを有効に活用されたい。◎参考書籍:「KINZAIバリュー叢書 内部監査入門(日本金融監査協会 編)」(取材、撮影、記事、編集・制作: 藤野 宙志)
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