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2013/11/27

【CFA協会】CFA協会、EIUが金融業界の経営者を調査~金融サービス業界における倫理行動の実践と評価に大きなギャップが存在。企業文化の改 革は金融サービス業界の回復と 信頼獲得の最優先課題

| by:ウェブ管理者
卓越した投資専門家としての資格基準を設定するグローバルな団体であるCFA協会(本部:米国ヴァージニア州シャーロッツビル、http://www.cfainstitute.org)と、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(以下、EIU)が共同で実施した調査によると、金融サービス企業の経営者の圧倒的多数は、業界における倫理的行動の重要性を認識しているものの、そうした認識と業界の慣行との間には未だに大きな隔たりがあるということが分かりました。世界の主要な金融機関の経営者に実施した調査「企業文化の危機:金融サービスにおける倫理と知識の価値」によると、社内全体で倫理観や金融知識を向上することにより企業文化を強化することが、金融サービス業界にとって最優先課題であることが明らかとなりました。

金融危機の後、倫理的行動を尊ぶ企業文化の強化に重点が置かれたにもかかわらず、高い基準を遵守することが信頼の獲得、キャリアの促進、給与の増加に役立つかについて、経営陣は否定的な認識を示しています。91%の回答者が倫理的行動と企業収益への寄与の重要性は等しいと述べる一方で、半数以上(53%)はそれぞれの会社のなかで倫理基準について「柔軟」に対応しないとキャリア形成が難しいと考え、従業員の倫理行為が改善されればその企業収益も改善されると回答したのはわずか37%でした。

本調査はこの業界における知識の極めて重要な問題に注目しています。回答者の97%は、自らが職務を果たす上で十分に適しており、62%は同僚が他部署の業務状況をほとんど把握していないということを認めています。これは、他の組織と関わらない社風がこの業界で広まっており、幅広い業務の一部として自らを把握するということよりも、各部門が単独に業務を行っており、機能の統合と管理を通じたリスクに強い組織作りがあまり行われていないことを示しています。

CFA協会会長兼CEOのジョン・ロジャース(John Rogers, CFA)は「CFA協会では、金融危機から回復し始めている金融サービス業界の状況を把握するために、この調査の実施を支援しました。調査結果から、この業界は倫理的基準の向上と専門教育の推進をさらに進める必要があることが分かりました。また、グローバルな倫理基準と金融知識の重要性を認識し、エージェンシー問題に対応するというように、企業文化の変化の兆候も見えてきました。この業界を前進させるためには、この業界に身を置く者全ての者が、個人的かつ組織的な価値観と顧客、株主、そして社会的要請に対応する価値観との整合性を取るように努力すべきです。こうした価値観を採用することで、企業の回復力は高まり、金融の未来はより強固となるでしょう。」と述べています。

調査結果の概要


原文はこちら
http://p.tl/q5fU

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