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2014/05/27

【日本IBM】日本取引所グループ、フラッシュストレージとx86サーバーを採用~急増するOTCデリバティブ清算業務のトランザクション処理を「IBM FlashSystem」で最大10倍高速化

| by:ウェブ管理者
OTC清算参加者向けテスト環境の仮想化プラットフォームとして、ブック型拡張設計のX6サーバーを採用

日本IBM(社長:マーティン・イェッター)は、株式会社日本取引所グループ(取締役兼代表執行役グループCEO:斉藤 惇、本社:東京都中央区、以下 日本取引所グループ)のグループ子会社である株式会社日本証券クリアリング機構において、OTCデリバティブ清算*1 システムの基盤として信頼性を高めたIBMのフラッシュ・ストレージ「IBM® FlashSystem 840」を採用することを発表します。同時に、OTC清算参加者*2 向けのテスト環境に、ブック型のモジュール交換だけでプロセッサーやI/Oストレージ等の性能拡張が容易に可能で、将来的にリソース増強が見込まれる本番環境にも最適なアーキテクチャとして4ソケットのラック・マウント型x86サーバー「IBM System x3850 X6」を採用し、新環境を構築します。

2013年1月に株式会社東京証券取引所グループ(東証グループ)と株式会社大阪証券取引所(大証)が経営統合して誕生した日本取引所グループは、2015年度までの中期経営計画で「アジアで最も選ばれる取引所」をビジョンとして掲げています。中期経営計画の中で、OTCデリバティブ清算分野を軸に収益源を多角化し、取引所ビジネス領域を拡大することを重点戦略の一つとして掲げており、OTCデリバティブ清算システムにIBMのフラッシュ・ストレージおよびサーバーを採用することで、このシステム基盤を強化する狙いがあります。

OTCデリバティブ清算システムでは、取扱高の拡大などを背景にデータ件数が急増しており、リスク分析の処理時間が増してきているなど、パフォーマンスの向上が急務となっていましたが、一番の課題であるI/Oボトルネックの抜本的な解消のため、ストレージの刷新を図ることを決断しました。性能検証では、現行の本番環境と比較して、I/O負荷の高いバッチ処理を6倍から10倍高速化できることや、これまで数分かかっていたトレード2000件のリスク計算処理により発生する約200,000レコードの書き込み処理が0.5秒未満で完了するなど、I/Oボトルネックを排除できることがわかり、フラッシュ・ストレージの採用を決定しました。また、フラッシュ・ストレージとあわせて「IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー(SVC)」を採用することで、ストレージを仮想化し、従来利用してきた他社製共有ストレージの活用や、セカンダリサイトとのデータ同期の実現を図ります。

また、今後さらに取引件数が増大した場合にCPUリソースの増強が必要となることから、OTC清算参加者向け新テスト環境の構築に、最新CPUを搭載する 「IBM System x3850 X6」を採用します。「IBM System x3850 X6」は、現時点での最新CPUによる高いパフォーマンスを提供するとともに、将来的にCPU能力の向上が必要となった際には筐体ごとのリプレースではなく「コンピュート・ブック」と呼ばれるモジュールを交換するだけで最新CPUにアップグレードが可能です。
「IBM System x3850 X6」は、CPUやメモリーの信頼性と自己回復力を向上させることで、ハードウェアの停止リスクを軽減し、堅牢なシステム基盤の構築を支援する「第6世代エンタープライズX-アーキテクチャー(X6)」を採用するIBMの最新のラック・マウント型サーバーです。


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2014/05/2701.html

18:03 | IT:一般
 

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