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2015/06/08

【セレント(CELENT)】金融業界におけるデジタルイノベーションとレガシーモダナイゼーション、セレント CEO クレイグ・ウェバー 氏が来日、「セレント イノベーション&インサイト・デー 東京 2015」開催!

| by:サイト管理者


 2015年6月5日(金)、金融業界専門のリサーチ&アドバイザリー・ファーム セレント(CELENT) は、帝国ホテルにおいて、イノベーションをいかに成長戦略に生かすか、その将来動向を探る「セレント イノベーション&インサイト・デー 東京 2015」を開催した。





 最初の基調講演「情報とテクノロジーを駆使する消費者:金融機関は準備ができているか」では、セレント CEO クレイグ・ウェバー 氏が登壇。CD販売せずにソーシャルメディア上で活躍するミュージシャンの存在やコンサートでのスマホによる録音やフラッシュの様子など30年前の様子と一変したことに触れ、情報とテクノロジーを駆使する目覚めた消費者”Enlightened Consumers”の登場により、欧米における金融サービスの利用者も変化していることを事例を挙げて紹介。テクノロジーの精通度と金融サービスの利用状況に関するアンケート結果より、ターゲットとする顧客層、消費者のデジタル行動などについて解説した。セレント アジア SVP ニール・カタコフ PhD 氏が通訳を務めた。



 また、続く基調講演「日本の金融業界における基幹システムの現代化動向:レガシー・モダナイゼーション・サーベイ2015からの報告」では、セレント アジア金融サービス シニア・アナリスト 柳川 英一郎 氏が登壇。日本の金融におけるレガシーな基幹システムの現代化に関するサーベイ結果を紹介し、日常生活のデジタル化によりアプリを通じた接点が増えている中、レガシーシステムが厳然として存在している点に触れ、このアンバランスな状況は金融機関に戦略の変化を要求し、囲い込みは終わりコミュニティ/エコシステムの時代が来ると確信していると語り、問題はそれがいつ起きるかだとした。



 満席となった会場では、メモを取る多くの参加者が見かけられたほか、話題のFinTech分野ということもあり多数のメディア関係者も会場を訪れた。



 その後、会場受付前および隣室にコーヒーと焼菓子が用意され、来場者と講演者によるネットワーキングブレイクが行われた。



 ネットワーキングブレイクの後、パネルディスカッション「デジタル時代のイノベーションの取り組みとイニシアチブの在り方」では、パネリストとして、東京海上日動システムズ 代表取締役社長 宇野 直樹 氏、三菱UFJ信託銀行 執行役員 フロンティア戦略企画部長 星 治 氏が登壇、コメンテーターはクレイグ・ウェバー 氏、モデレーターは柳川 氏が務めた。パネリストそれぞれの紹介と自社の取り組み、消費者のデジタル行動やレガシーシステムの現代化に関するサーベイへのコメント、イニシアチブの重要性について私見を披露した。

 最後に、ニール・カタコフ PhD 氏より、まとめと閉会の挨拶が行われた。来場者へのお礼の言葉と共に、これからは金融機関がイノベーションの道を開いて消費者をリード・招待していく役割があると語り、イノベーションを支える会社の文化も継続的に変化していくことが求められている中、セレントはそれらを支援していきたいと締め括った。



 セレントは、マーシュ&マクレナンカンパニーズ傘下のオリバーワイマングループの一部門となるリサーチ&アドバイザリー・ファーム。銀行、証券、保険といった金融の分野でITを用いた先進事例や新たなビジネスモデルを調査し、経営戦略、IT戦略立案をサポートしているほか、金融機関やITベンダー等の会員を対象にリサーチレポートの発行や個別のコンサルティングサービスを提供している。

 また、日本の金融・IT業界で活躍している関係者を招き、定期的にイベントを開催しており、昨今のFinTechをはじめとする金融業界を取り巻く環境の変化を背景に、関心を持つ参加者の数は増えているという。 

 次回のイベント「CELENT Innovation Forum Tokyo 2015 デジタルが巻き起こすウェルスマネジメントの革新(仮)」は、2015年11月上旬に都内で予定しているという。詳細は後日ご案内ということだが、興味のある方は、ぜひ参加されたい。


(取材、撮影、記事、編集・制作:藤野 宙志 @株式会社グッドウェイ )




08:22 | 写真:金融・IT業界向け




 

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