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2015/06/15

【QUICK】QUICK月次調査<外為>結果(6月)金融機関の6月末の相場予想1ドル=124円00銭 前回調査から円安方向にシフト

| by:ウェブ管理者
QUICK月次調査は、株式・債券・外国為替の各市場関係者に、プロならではの相場見通しや注目材料、投資スタンスなどを毎月アンケート調査しています。株式は機関投資家が注目するセクター、債券ではデュレーション(平均残存期間)を調査し、外為は主要通貨に対する円相場見通しなどを毎月設問することで、「強気」「弱気」などのセンチメントの変化を知ることができます。マーケット参加者の関心の高いタイムリーな話題についても調査し、市場の注目点を幅広く探っています。

 回答者の為替相場予想は6月末のドル/円で、単純平均が1ドル=124円00銭(金融機関・外為業務担当者)と、前回調査(120円26銭)に比べ円安方向にシフトした。円の変動要因は「当局の姿勢(介入含む)」の注目度が大きく上昇する一方、「貿易」が低下した。ドルは「景気動向」の低下が目立った。為替変動要因の指数(50を超えると上昇要因、50を下回ると下落要因)は、円の「貿易」が低下。ドル、ユーロはそれぞれ「景気動向」、「物価動向」の上昇が目立った。

 向こう6カ月程度の各通貨の対円での変動予想DI(上昇―下落)では、ユーロDIのマイナス幅が縮小した。一方、豪ドルDIとNZドルDIはマイナス幅が拡大した。
 外貨建て組み入れ資産に対する当面のスタンスは「オーバーウエート」が増加した。為替ヘッジは前月と同様に「ヘッジ比率を上げる」がゼロだった。各通貨建て資産の当面の投資スタンスは、ユーロDI(オーバーウエート―アンダーウエート)や英ポンドDIがプラスに転じた。スイスフランDIはマイナス幅が縮小した。

 事業法人に業績予想の前提為替レートを聞いたところ、有効回答のうちドル/円は15社平均で1ドル=117円03銭、ユーロ/円は10社平均で1ユーロ=129円13銭だった。対ドルの前提レートを過去1カ月以内に「円安方向に変更」した企業は15社中2社。今後は「円安方向で変更検討中」が同2社となった。

米利上げ「9月」予想6割 2015年のドル円最高値予想は単純平均で1ドル=128円80銭

 FRBが利上げに踏み切る時期や2015年内のドル円相場の最高値水準予想などについて調査した。
 FRBが利上げに踏み切る時期を聞いたところ、「9月」が59%で最多となった。次に「12月」が24%で続いた。

 米政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の2015年末および2016年末時点の水準をどう予想するか聞いた設問では、単純平均でそれぞれ0.55%、1.40%となった。
 5月下旬に円安・ドル高が急速に進み一時1ドル=125円台を付けたことに関し、過去1カ月間程度の間に同水準を付けると思っていたか聞いた設問では、「思っていなかった(想定外)」との回答が75%に上り、「思っていた(想定内)」(25%)を大きく上回った。
 125円台を付けた主な理由について聞いたところ、「早期の米利上げ期待」が58%で最多となった。次に「海外投機筋のポジション構築」(48%)、「米景況感の改善」(36%)、「独金利急騰を受けた米金利上昇」(30%)が続いた。
 2015年内のドル円相場の最高値水準をどう予想するか聞いた設問では、単純平均で1ドル=128円80銭となった。回答者の中で最大値は135円50銭、最小値は125円ちょうどだった。

【調査期間】2015年6月8~11日


原文はこちら
http://corporate.quick.co.jp/original/qss/fx.html

18:03 | IT:一般
 

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