山梨中央銀行は2023年5月、オンプレミス環境の勘定系システム「BankVision」を更改し、パブリッククラウドを活用した「BankVision on Azure」への移行を成功させた。同システムは、山梨中央銀行のDX推進の礎の1つとなっている。さまざまなシステム連携が容易で新たなサービス開発の促進が期待され、実績も増えている。背景には10年以上にわたるシステム開発の内製化の歴史がある。同行は時間をかけて人材を育成し、開発力を高めてきた。本稿では、山梨中央銀行執行役員である代永(よなが)茂樹氏を迎え、同行を支援し続けてきたBIPROGY藤吉祐介と近藤英昭に、挑戦の歩みと今後の展開について聞いた(写真:山梨中央銀行 金融資料館内 茶室「水月」前にて)。