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2021/03/31

【日本取引所グループ】上場審査業務での人工知能の活用について

| by:ウェブ管理者
株式会社日本取引所グループ(以下「JPX」という)では、変化する環境への対応や新たなサービスの創造・変革を実現するため、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進に取り組んでおります。この取り組みの一環として、JPXグループ傘下の日本取引所自主規制法人(以下「JPX-R」という)は、上場審査業務において人工知能を活用することを決定し、3月より業務利用を開始しております。

株式会社東京証券取引所(以下「東証」という)へ上場を希望する企業の審査を行う上場審査業務では、申請会社から提出される膨大な情報に基づき、限られた時間で審査を行う必要があります。この中で財務分析業務は、IT技術を活用することで、自動化による効率化だけでなく、財務諸表に掲載される多数の項目を使って、一層の多角的な分析を行うことにより、その高度化が期待される業務でした。

東証、JPX-R、株式会社日本経済新聞社、日本電気株式会社が共同でホワイトボックス型AI(説明可能な人工知能)を活用した実証実験を実施した結果、人工知能により分析されたレポートの利用により、財務分析の高度化・効率化を実現出来る可能性が高いと評価し、上場審査業務での活用を決定いたしました。
※実証実験にて、ソフトウェア「dotData」と「日経NEEDS」の財務データを活用した人工知能による分析を行い、今回の導入を決定いたしました。

財務分析に限らず、上場審査における各判断は、審査担当者が行うことに変わりはありませんが、人工知能を活用することで、審査担当者に対して財務的な観点からの気付きをより早く提供できることで効率化が図れるとともに、更に深度のある審査を行うことが出来るものと期待されます。

JPXは、今後ともこうした新しいテクノロジーを積極的に活用し、より良い市場の提供に努めてまいります。


原文はこちら
https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/0060/20210331-01.html

15:21 | 金融:行政・取引所・団体
 

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