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2013/11/21

【日本証券業協会】会長記者会見の要旨~NISA口座開設申請件数、現物株の夜間取引市場の本格検討等に関する質疑

| by:ウェブ管理者
日時:平成25年11月20日(水)午後2時30分~午後3時20分
場所:東京証券会館9階 第1、2会議室
出席者:稲野会長、大久保副会長、蟹江専務理事

冒頭、大久保副会長から自主規制会議等の審議事項等の概要について、蟹江専務理事から証券戦略会議の審議事項等の概要について、説明が行われた後、大要次のとおり質疑応答が行われた。

(記者)
10月1日時点の証券会社に対するNISA口座開設申請件数と、重複申請件数を教えてもらいたい。

(稲野会長)
国税庁が公表した10月1日時点の口座開設申請件数は358万件とのことであるが、本協会が証券会社に対してヒアリングしたところ、証券会社に対する口座開設申請件数は約238万件であった。また、延べ重複申請件数は約10万4千件であった。この重複申請件数は、「非課税適用確認書の送付を受けた件数」と「非課税適用確認書の交付を行わない旨の通知書を受けた件数」が含まれる。証券会社間で重複申請(一人の顧客が2社に申請)が行われたと仮定した場合、10月1日の証券界全体の重複率は約2.2%である。勿論他の金融機関との重複や、一人の顧客が3社以上に申請しているケースもあるので、完全に正確な数字とはいえないが、概ね全体の傾向とあまりかい離はないと考えられる。なお、10月末までの累計口座開設申請件数は約285万口座であった。

(記者)
東京証券取引所が現物株の夜間取引市場の本格検討に着手したが、これについて日証協会長としての見解は如何。
(稲野会長)
まだ具体的な検討の中身が公表されていないので、詳細については言及できないし、その可否や、積極的又は消極的な評価なのかという点についても現段階ではまだお答えできないため、一般論として申し上げる。
まず取引のニーズがどの程度あるか把握するのが重要だと考える。この場合の取引のニーズとは、取引の即時性のニーズになろうかと思う。また、その他にも検討にあたって考慮しなければならない点がいくつかあると認識している。かつて夜間取引が検討された経緯があるが、日本企業の活動や投資家そのものがグローバル化している現状を踏まえてどう考えるか。また、マーケットの観点で言えば、時間外取引でありがちな情報の不足、流動性の不足といった問題がある中で、投資家保護や市場の効率性はどう評価されるか。その他、証券会社という観点からいうと、その業態により、顧客やコスト負担などのニーズが異なる点である。また、かつて複数あったPTS(私設電子取引システム)による夜間取引サービスを行う会社が現在は1社に収斂されていることなど、過去の経緯も十分検討する必要がある。いずれにしても、市場関係者の意見、取引の即時性というニーズを十分に踏まえ検討を進めていただきたいと考えている。


原文はこちら
http://www.jsda.or.jp/katsudou/kaiken/files/131120youshi.pdf

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