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2015/05/05

【サムライインキュベート】未来をテーマに最先端の技術にフォーカス、「第11回Samurai Venture Summit ”Look to the future!!”『未来』」を開催!

| by:サイト管理者


 2015年4月25日(土)、サムライインキュベートは、品川グランドセントラルタワーにある日本マイクロソフトにおいて、「第11回Samurai Venture Summit ”Look to the future!!”『未来』」を開催した。

 イベントでは、未来をテーマに最先端の技術にフォーカスし、IoT(Internet of things) を中心にロボット、ドローン、3D プリンター、人工知能など最先端技術などについて、スタートアップ、インキュベーター、ベンチャーキャピタリスト、メディア、その他に各界で活躍するゲストを招き、終日にわたりスタートアップブース、トークセッション、Samurai Shout 50!が行われた。

 当日のプログラムは、「オープニング」、「THE STARTUP~2015年上半期、“未来”予想~」、「北米のIoTの現状と“未来”」、「上場スタートアップサミット~上場してみて感じる今の本音~」、「インベスターZ × Samuraiスペシャル“未来”対談」、「イスラエルに来訪した“未来”を見据えた経営者たち」、「メディアの“未来”」、「How to build a startup community in Japan referring to Silicon Vally.」、「不遇な起業家に必要な“未来” での戦い方」、「人工知能が介入する人類の“未来”」、「テクノロジーとアートを紡ぐクリエイターの“未来”」、「日本発IoTセッション スマートウォッチの普及によって変わる未来」、「Samurai Meetup~成長ベンチャー×エンジニア~」、「宇宙開発で描く人類の“未来”」など幅広いテーマから構成された中、以下の3プログラムについて概要を紹介したい。



 パネルディスカッション「Fintechベンチャーが提言するIT × ファイナンスの“未来”」では、パネリストとして、マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介 氏、Femto Growth Capital LLP ゼネラルパートナー 磯崎 哲也 氏、ウェブペイ 代表取締役CEO 久保 渓 氏、BearTail 代表取締役 黒崎 賢一 氏が登壇、クラウドクレジット 代表取締役 杉山 智行 氏がモデレーターを務めた。

 パネルでは、それぞれの経歴やサービス紹介、そして、いくつかのテーマについて杉山氏から質問。FinTechが注目されている理由として、「従来に比べてファイナンス環境が良くなったことでFinTechに必要な信用や資本が得やすくなっている」(磯崎氏)とする一方、「いまあるFinTechの多くは15年前にも実現できたことでありテクノロジーの大きな変革が起きているとはいえず、金融機関とユーザーニーズの間にある深い谷を埋める感動する質の高いサービスを創りだしていく必要がある」(辻氏)と指摘、「金融の分野でもユーザー体験が大事だと言われるようになり、2周遅れだが、やっとユーザー視点から創り直す動きが出てきた」(久保氏)、「オンライン化が進んでいない日本ではこれから時間と共に利用が進み、複数のFinTachが乱立する時代が来る」(黒崎氏)として、いまのFinTechを取り巻く課題と未来についてそれぞれの私見を披露した。

 その上で、アメリカと比べて日本でも足元で起きている変化について、「1日に100回でも改善するサイクルの早いアメリカに比べて日本は5年に一度のシステム入れ替えをベースとした当初2年の改修とその後の3年の無改修を繰り返す技術ギャップで後れをとっている。インフラ投資コストなどが大幅に減少する中、日本の既存の金融機関もイノベーションに関わりたいと思い始めている」(久保氏)、「日本人でもリスクをとる人は多い、最初の10人、100人、2万人の気づきとユーザー開拓によって次につながる」(杉山氏)、「ボタン一つでできるようにすること、円安による資産の減少についてもっと伝えていく必要がある」(辻氏)など、IT × ファイナンスの分野における未来の可能性の大きさについて言及した。



 スペシャルセッションでは、QREATOR AGENT 代表取締役 佐藤 詳悟 氏、映画監督・演出家・写真家 紀里谷 和明 氏、サムライインキュベートCEO 榊原 健太郎 氏が登壇。

 紀里谷氏は、エンタメ業界の課題として、韓国やアメリカと比較して日本でファンドが根付かない理由としてビジネスマインドの欠如や外国人との仕事への抵抗感、自分たちで壁をつくってしまっている点を指摘。脚本を書きたかったら書いてみるなど、一人一人が何をやっても良いという自由さ、自由な感じがもっと起こるべきだとした。また、日本における脚本に対する目利き力の不足に対して、すぐに国別に上限から下限まで数字(売上)のエスティメーションができる海外事情を紹介しつつ、日本のタニマチ根性が抜けきれない中ではビジネスとして成立せず続かないとし、かつてトヨタやパナソニックやホンダなどが日本語を英語に変えて海外に出ていきマーケットを広げたように戦う必要があるとした。

 その上で、ありとあらゆるジャンル分けが崩れている中、チャレンジだけでは生き残れない、シビアでエグイ交渉ごとが避けられないグローバリゼーションは、まさにサバイバルだと表現。日本が抱えるコンテンツはスゴイいものが多くあるにもかかわらず、まだ世界に向けて実現化しているものは少なく、真面目に腹をくくれば勝機はあるとした。そして、これからはデータに基づくファイナンスエンジニアリングの活用など、コンテンツをコントロールしたものが勝つ時代だとし、ちょっとでも変えてちょっとでも勇気を持って一歩踏み出せば、ものスゴイことを、世界のために、楽しみながらできるということを皆さんに伝えたいと締め括った。



 「”未来”へ届け、Samurai Shout 50!」では、次々と登壇者がスピーカーを片手にShout!サービス紹介では笑いや拍手、驚きやサムライ度などの評価を競い合った。

 「できるできないでなく、やるかやらないかで世界を変えるサムライ」を掲げ、世界各地でイベントを開催しているサムライインキュベート。「起業家」と「大企業」「士業」「メディア」そして「海外のスタートアップ」や「投資家」等、様々な人同士を繋ぐHUBとしての役割を担うべく、スタートアップや支援者の集まる場所としてSSI(Samurai Startup Island)を天王洲にオープンしている。今後のサムライインキュベートの取組みに注目したい。

(取材、撮影、記事、制作、編集:藤野 宙志 @株式会社グッドウェイ )

12:44 | 写真:金融・IT業界向け




 

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