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2018/02/15

【Money Plus】どうなる「FX規制」、有識者検討会で何が話されたのか~レバレッジは何倍までが適正?

| by:ウェブ管理者
「金融庁はFX(外国為替証拠金取引)のレバレッジを10倍に規制する方針」――。そんな報道が昨年秋頃から出始めています。

レバレッジとは投資家が預けたお金(証拠金)の何倍まで取引できるかを示したもので、現在の上限は25倍に設定されています。しかし、FXの市場規模が拡大するにつれ、為替相場が急激に変動した場合、投資家やFX業者が想定以上の損失を抱えるリスクも高まっています。

こうした動きを踏まえて、金融庁は「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会」を設置。2月13日にその第1回会合が開かれました。初回の検討会では、どんなことが議論されたのでしょうか。

■市場規模は6年で2.5倍に拡大
午前10時30分から金融庁内の特別会議室で開かれた会合には、座長を務める慶應義塾大学の池尾和人教授をはじめ、東京駿河台法律事務所の上柳敏郎弁護士、学習院大学の勝尾裕子教授ら8人の有識者が出席しました。

そのほか、三菱東京UFJ銀行の星野昭・金融市場部長、金融先物取引業協会の山崎哲夫・事務局長ら8人の実務担当者がオブザーバーとして参加。金融機関関係者とおぼしき大勢の傍聴者が見守る中で開催されました。

会の冒頭で、金融庁の中島淳一審議官があいさつをした後、事務局を務める金融庁がFX規制をめぐるこれまでの経緯や店頭FX業者が抱えているリスク、店頭FX取引の市場規模、主要通貨別の為替リスクなどについて説明しました。

このうち、市場規模については、初めてレバレッジ規制が導入された2010年度の2,000兆円程度から、2016年度は5,000兆円程度まで拡大。上場デリバティブ取引などを抑えて、類似する金融取引と比べても最大の取引高となっている現状が紹介されました。

こうした状況下で店頭FX業者の決済リスク管理を不十分なままにしておけば、投資家やカバー取引(FX業者がリスク回避のため、受けた注文と同等の注文を他の金融機関に対して行うこと)先に大きな影響が起こりえます。さらに、その先にある外国為替市場や金融システムにも影響を及ぼす可能性がある、というのが金融庁側の問題意識です。


原文はこちら
https://moneyforward.com/media/career/51850/

18:18 | 金融:FX・CFD
 

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