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2015/07/13

【日本IBM】IBMクラウド、スーパー・コンピューティング機能の提供によりイノベーションを加速

| by:ウェブ管理者
IBM(NYSE:IBM)は、ベアメタル・クラウド・サーバー上でNVIDIA Tesla K80デュアルGPUアクセラレーターの提供を開始しました。IBMクラウドは、この新しいオファリングによってSoftLayerクラウドでの高速パフォーマンスの利用を提供し、企業が既存の自社基盤を拡大することなくスーパー・コンピューティング・クラスターを構築できるようにします。
この新しいクラウドGPU機能は、SoftLayerのスーパー・コンピューティング機能を企業にもたらすだけでなく、テストや開発のワークロード用に数台のマシンとGPUアクセラレーターのみを使用する小規模環境から始めることが一般的なスタートアップ企業や研究施設にとっても特に重要になります。IBMクラウドは、Tesla K80 GPUアクセラレーターによって、新発見を支援するスケーラブルなスーパーコンピューティング・オプションや、ゲノミクス、データ分析、機械学習、ディープ・ラーニング(深層学習)といった、さまざまな業界に対する洞察をお客様に提供します。

IBMクラウドは、ベアメタル・サーバー上にGPUで加速化されたコンピューティングを提供する唯一のクラウドIaaSプロバイダーであり、これからはクラウドでTesla K80 GPUアクセラレーターを提供する唯一のIaaSプロバイダーとなります。IBMはクラウドでこれら機能を提供することで、あらゆる規模の企業にスーパー・コンピューティングのリソースをより低コストで簡単に利用できるようにします。

お客様の成功事例:

ニューヨーク大学(NYU)では、最近、ディープ・ラーニング・コースをサポートするため、IBMクラウドでNVIDIA Tesla K80 GPUアクセラレーターを利用しました。

新興企業のMapDでは、データとアナリティクスのためにIBMクラウドでTesla K80 GPUアクセラレーターを利用しています。このソリューションにより、複数のユーザーが照会を行い、ミリ秒単位の待ち時間で数十億のロー・データ・セットを可視化することが可能になり、他のソリューションと比較して優れた高速化を達成しています。

Artomatixでは、アートの創作に機械学習とビッグデータの概念を適用するため、IBMクラウドでTesla K80 GPUアクセラレーターを利用しています。これにより、プロセスにおける面倒で時間のかかる多くの作業をコンピューターで管理し、アーティストがよりダイナミックなゲームやフィルムの作成に集中できるようにしています。Artomatixプラットフォームを利用することで、チームで行う作業を1人のアーティストで対応できるようになり、テレビゲーム業界や映画業界における従来のアートやアニメーションのワークフローを打開できます。

これらのお客様は、IBMクラウドとTesla K80のデュアルGPUアーキテクチャーを組み合わせることで、それぞれの成果を挙げています。このアーキテクチャーには、1台のサーバーで倍精度のコンピューティング・パフォーマンスのテラフロップスを向上し、数ギガバイトのメモリーを提供することで、計算負荷の高いワークロードの処理を高速化(現在最速のCPUの10倍高いパフォーマンスを実現)する大容量メモリーが含まれています。

NVIDIAのAccelerated Computing担当バイス・プレジデントであるイアン・バック(Ian Buck)氏は、次のように述べています。「Tesla Accelerated Computing Platformは、イノベーションや科学的発見を促す目的で、世界中の研究者やデータ・サイエンティストに利用されています。SoftLayer独自のHPC向けクラウド・オファリングでは、Tesla K80 GPUの導入により、スーパーコンピューティング・クラスのパフォーマンスへのアクセスが劇的に拡大し、重要かつ新しい発展のペースが加速されるでしょう。」

Tesla K80 GPUアクセラレーターは、IBMクラウドが提供する他のNVIDIA GPUオファリング(NVIDIA GRID K2 GPU、Tesla K10 GPUなど)に加えられます。

IBMのSoftLayerのCTOであるマーク・ジョーンズ(Marc Jones)は、次のように述べています。「当社のデータセンターのグローバル・ネットワーク、ネットワークに関する機能、ベアメタル・サーバー、そしてGPUオファリングは、ほとんどのスーパー・コンピューティング・ワークロードの厳しい要件を満たすものです。当社は、IBMクラウドにK80アクセラレーターを導入することで、要件の厳しいアプリケーションを実行するためのより一層強力なツールをお客様に提供します。」

SoftLayerでのIBMクラウドのGPUオファリングについて詳しくは、
http://www.softlayer.com/gpuをご覧ください。また、SoftLayerがクラウドでHPCを実現する方法について詳しくは、
http://www.softlayer.com/info/high-performance-computingをご覧ください。

IBMのトータルのクラウド収益(パブリック、プライベート、ハイブリッドのエンゲージメントを含む)は、過去12カ月間(2015年3月末時点)で77億ドルでした。2015年第1四半期には60%を超える成長を達成しています。サービス・ビジネス(総収益の一部)として提供されたIBMのクラウドには、IaaSが含まれます。

お客様のご意見:

「当コースの学生は、ディープ・ラーニング・コースの作業、課題、プロジェクトを完了させるため、SoftLayerインフラストラクチャー上でTesla K80ノードを使用する複数のチームに割り当てられました。」

-- NYU前セクション・リーダー、クリスチャン・パーシュ(Christian Puhrsch)氏
「当社がオンプレミスのアプライアンス・ソリューションを提供すると同時に、SoftLayer上でクラウドGPUオファリングが提供されることは、MapDをサブスクリプション・ベースで利用したいと思われるお客様や"購入前に試したい"と思われるお客様への普及を進めるうえで最適な方法です。仮想化によって照会の待ち時間が増える可能性があるため、IBMクラウドがSoftLayerベアメタルGPUサーバーを提供することは、圧倒的なパフォーマンスに重点を置く当社の目的と完全に合致します。」

-- MapD創業者兼CEO、トッド・モスタク(Todd Mostak)氏
「当社は、最新のNVIDIA GPUを利用するため、それらのGPUをIBMクラウド上でスーパー・コンピューターとして機能させています。これにより、標準のハードウェアでは数時間あるいは数日かかっていた作業を、数秒で実行できるようになりました。
Artomatixでは、SoftLayerプラットフォーム上でアートの創作を自動化することで、プロジェクトにかかる時間やコストを削減するとともに、デジタル・グラフィック・アーティストがクリエイティブな作業に集中できるようにしています。」

-- Artomatix創業者兼CEO、ニール・オゴーマン(Neal O’Gorman)氏
当報道資料は、2015年7月8日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/47292.wss


原文はこちら
http://www-06.ibm.com/jp/press/2015/07/1301.html

17:00 | IT:一般
 

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